不動産屋であり中小企業診断士。そして、借金、多重債務問題、競売、任意売却。再生のプロフェッショナル(ホームページ⇒有限会社大野不動産コンサルタント事務所) のブログ部屋へようこそ!日々の思いついた事を、ブログにしています。今日はこんな話・・・
「Oさん、制度融資申込みのポイントは、どこよ?」
「そうね、制度融資申込には4つのポイントがある。」
ポイント(1)
資金の必要性とその目的(使途)がどうなっているか。そして効果があるか。
必要とする資金の使途には「運転資金」と「設備資金」があげられる。
①運転資金には、このようなところに注意。
運転資金は、商品・材料の仕入。売掛金回収までのつなぎ。緊急性を兼ねた当面の資金繰りなどの資金がある。
l 小売・飲食業などの材料仕入れ資金。但し、スナック業者は風俗営業となっているので融資対象外となるが、食事を主体として営業していれば対象になる。
l 月賦や保険などが多い場合は、その見直しを検討し、返済余力を上げるため返済・掛け金の減額などを検討をする。
l すでに借り入れがある場合、新たな借入れの使い道を明らかにする。1年以内の再借入れ、借入れ口数がかなり多い場合は、特に理由を明らかにする。
l すでに使用している設備にかかわる費用は運転資金として扱う。
②設備資金には、このようなところを注意。
設備資金は、店舗・工場の新設・増設。新しい機械の導入などで技術力・生産性向上など主として事業を拡張するための資金などがある。
l 設備投資する場合は、販売先からの正式な見積書が必要になる。
l 申込み時に前回の借り入れの使途を証明する領収書及び減価償却費が記載されているかをチェックされる。
l 規模・業種から見て過大投資していないか。車などぜいたく品でないかを確認しよう。外車で営業車はないだろう。
l 需要・注文の予測、設備の効率、設備投資による受注先確保の見通しなどを明らかにする。受注書があったらGOOD。
l 微妙な話だが、規模・業績から仕事量・人の確保は適切かどうか見直す。
l どの程度の売上増・収益増が見込めるか。利益増と返済計画の関係を把握しているか。
l 店舗改装(住居部分は対象にならない)など過大ではないか。
l 新増設に伴う運転資金はどうするか。
l どの制度からの借入れが最も適しているか。
l 業種転換など必要な手続きは行なわれているか。
店舗移転に関わつての場合は、従来の顧客が来れる地域かどうか。全く違う地域に店舗を構える場合は、新規開業扱いになる。
その両方が必要とされる場合もある。
今日はここまで、
では、つづく。