致命的だった差押 | 不動産屋の中小企業診断士ブログ

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不動産屋であり中小企業診断士。そして、借金、多重債務問題、競売、任意売却。再生のプロフェッショナル有限会社大野不動産コンサルタント事務所 のブログ部屋へようこそ!日々の思いついた事を、ブログにしています。今日はこんな話・・・


アパレル関係の経営破たんが目立つ。



関東圏でショッピングセンターに3件、東海地方に2件、大阪、九州と全国展開していたAさん。



ここ数カ月で、どのように会社整理をするか模索している。



東海地方は店舗を1週間前に閉鎖した。



大阪は、店長が代表となり営業継続するために、関係当事者と協議をしていたが、数日前にやっと段取りができた。



関東、九州も夏のセール後に閉鎖する。



リーマンショック後に一気に経営が悪化した。



一番の引き金は、税金の滞納による、ショッピングセンターへ敷金・保証金の差押である。当然のごとく、SCから立ち退きの話が出ている。



Aさんの落胆ぶりは大変なものであり、このことから会社をたたむことを決意した。



税務署は売掛金・保証金・敷金に差押をする。売掛金に差押などされたら経営者にとって致命的だ。



その結果、得意先との取引停止に追い込まれ、資金繰りにも窮し倒産の憂き目も見る。



税金を滞納している経営者は税務署とよく話し合い、差押等が会社経営にとって致命的になることの理解をしてもらうこと。



また、税務署も経営者の立場を理解し差押等の対応は考えてほしい。



詳しくは言えないが、Aさんは、第2の人生のために前向きに生きていく決意をしてくれたのが救いだ。



私も、Aさんが生きていくための再生の手助けをしていきたい。



では、では。