知られたくない家賃保証の真実。 | ビンボー大家さんのがん治療日記

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不動産経営における「がん治療」とは、「家賃保証」
「一括借り上げ」からの離脱です!

 これからアパートを建てるという大家さんから、「アパートの経営計画はこれで大丈夫なのか」という相談を受けることがあります。これだけ家賃保証、一括借り上げ不要論をぶちまけているとそういう相談も受けるのです。

 アパート計画の中で最も重要なことは「経営計画」です。まずはハウスメーカーが作ったというお金の流れ、いわゆる「資金計画」を見てみましょう。すると、とっても違和感、というか大嘘を見つけることができます。アパート建築後、30年間まるっとまるまる同じ家賃収入になっているではありませんか!ビックリを通り越して笑ってしまいますね!

 そんなはずはありません。昨日の新聞一面広告にも書いてありました。「30年一括保証!アパート経営任せて安心!相続対策!」※2年毎に家賃の更新がございます。
ちょっと待って~
ちょっと待って~お兄さん
家賃の更新てなんですの~?
最近流行っているアレをパクってみました。

 30年一括保証というのは、一見、雨の日も風の日も毎月同じ家賃を30年間振り込んでくれるように感じます。しかし、真実は違います。築10年を過ぎる頃から2年毎にジワジワと引き下げられるのです。家賃保証をする会社は商売でやっているのですから当然のことですよね。中には2年間入退去が全くないアパートの保証家賃を下げるというヒドい話も聞きました。将来予想で下げられたらたまったものじゃないですね。それくらい家賃保証というのはシビアなものなのです。

 大家さんにはよくこんな話をします。「新築の晴れの日に傘を貸し、古くなった雨の日に傘を取り上げる。」それが家賃保証なのです、と。

 先日相談をしてくれた2棟目大家さん、1棟目がまだ築5年程なので気づいていませんでした。家賃保証のホントのところを・・・もちろん家賃保証は解約することになりました。アパート経営そのものを「任せて安心をお金で買う」と家賃保証の営業マンに言われたことがあるそうです。私は「自分の親のアパートだったら家賃保証はつけない。」と家賃保証の営業マンが言っていたのを聞いたことがあります。よくお考えくださいませ