旅の移動はほぼ車でおこなう。
そして広い大地は劇的に変化する事がある。
いきなりの大雨。
トンネルを抜けて大雪。
突然の大河。
小さな島国では出会えない自然の妙。
先日、沖縄を撮り続けている写真家の友達の個展に行って
来ました。
8×10にプリントされた写真は可愛く、さらに良い色を
表現していました。
一番大切な写真の内容は「優しく暖かい写真」です。
沖縄は普通に撮っても「優しさと時間」が写ります。
そんな風景や人を優しいまなざしで撮影するのですから
優しさが倍増するはずです。
そして今回の個展にあわせて写真集も用意されていました。
以前僕が言及した自費出版の部類の写真集でした。
写真家は自分の仕事の合間に、自分のお金で撮影を敢行し
個展の為のプリントを焼き、写真集を自費出版します。
「自分の夢の為にお金を使う」
多分普通の会社員をしている方には想像つかないでしょう。
一旦成功した写真家は沢山のお金を得ることが出来ます。
それが広告の世界なら更に桁が上がります。
しかし、そういった写真家の中で骨のある人は必ず自分の
独自の世界を作り上げていきます。
それが個展であったり、写真集であったり、映画だったりする
のです。
もちろん、そんな表現に興味の無い人も多くいます。
しかし、そういった人は自分の自己表現に乏しく、いつしか
自然淘汰されてしまいます。
実社会でフォトグラファーであり、違う局面でアーティストを
演じるだけの度量が必要になって来ます。
それは戦略でもあります。
ウォーホールでさえ世紀のアーティストでありながら、自己
ブランドの戦略を綿密に立てていました。
色々な世界でも活用出来ると思います。