$不動産投資でセミリタイア@横浜の中川隆司のブログ
























カルチェラタンを歩いていたら上品なアンティークショップに遭遇した。
最近アンティークの良さを再認識している。
自分の美意識の中で選べるものは購入している。
時間を経て、時間を積み重ねたもの達へのオマージュ。

ロードトリップフォト   http://web.me.com/roadtripphoto


昨日は予告通り、第三京浜を瀑走してきました。

走りは快調で、○○キロ出してもアクセルはまだ3分の一も踏んで
いませんでした。

大排気量のエンジンは後輪にパワーを伝え、車体を前に押し出します。

しかし室内ではボーズのスピーカーから流れるウェザーリポートに
エンジン音はかき消されます。

少しアクセルを踏み込むと、薄いシートに背中が押し付けられる様な
加速を体験出来ます。

空力を最大限に考えられた車体デザインは空気を切り裂き加速します。

真っ白いシートに日差しが入り込み眩しいくらいです。

「ああ、このまま神戸まで行ってしまいたい」なんて思ったりもしました。



言える事、言えない事



芸能界では有名タレントの去就問題で揺れています。

今日は不動産投資から離れてちょっと思い出した事を書こうと思います。

「黒い交際」

ちょっとおどろおどろしい文句です。

しかし一般社会と違い芸能界はこの黒が混ざり合い、グレー色をしています。

僕も同じ様な世界で生きてきましたから肌で知っています。

そして親しくさせて頂いた「百瀬博教氏」を静かに思い出します。

氏はすでに亡くなりましたが、強烈な思い出を僕の胸に未だに残しています。

百瀬氏のお父様は東京柳橋で侠客をされていました。

百瀬氏はその世界に属していた訳ではありませんでしたが、世間の人が見れば
そう見えたでしょう。

大きな体を黒いスーツに包み、アポロキャップを被り、色付きメガネをされて
いる姿は一般人とは明らかに違います。

その風貌から想像もできない博識ぶりとユーモア。

任侠に厚い人柄は多くの人を引きつけました。

そして、多くの人が百瀬氏にトラブルの仲介を依頼しました。

ここには書けませんが、誰もが知る有名人も数多くいます。

その依頼は本人ではどうしても解決出来ない問題でした。

しかし元は自身の身から出た錆と言う事が多かったのも事実です。

そんな問題を百瀬氏はいとも簡単に解決します。

何故なら、誰もが裏社会の人脈まで含め百瀬氏に一目置いていたからです。

ある日、テレビの収録現場でご一緒している時に、百瀬氏のもとに
ある有名人が現れました。

その女性は「解決しました」と報告され、感謝の意を述べていました。

その内容は、彼女の所有する賃貸物件に裏社会の人物が居座って困って
いるとの事でした。

その人物は弁護士の要求にも応じません。

女性は頼る人は百瀬氏しかいませんでした。

百瀬氏はそれを聞いて「よしわかった、場所はどこだ?」と言っただけです。

百瀬氏は自分の舎弟をその場で指示して派遣しました。

てこでも出る事が無かった裏社会の人間数人はその場で無条件で出たそうです。

それが良い事か悪い事かは好きか嫌いかに近いと思います。

僕は決して支持はしません。

しかし人まで嫌いになることはできませんでした。

そうです、僕はそんな百瀬氏を嫌いになれませんでした。

依頼した有名人も同じでしょう。

自分で解決出来ない事を解決してくれればありがたい存在でしょう。

僕はそんな百瀬氏のそばで、氏の言葉を聞くのが好きでした。

それは夜半過ぎいつも唐突にやってきました。

「中川! 今暇か? そうか じゃあすぐ来てくれ」

いつもこうやって呼び出され、食事に連れて行ってもらいました。

氏の数万冊の蔵書が置かれる南青山のマンションで僕は小さくなって
座って氏の用事を待ちました。

今回の報道でそんな事を思い出していました。

悪い事は悪い事です。

そしてけじめも大事です。

新しい人生に旅立ちに幸多かれと願います。