彼との時間…
相変わらず無かった。
姪っ子を可愛がっても
妹には勝てない…
思い通りには
行かない。
私は、偶然を装い
彼の仕事場を訪ねたりもしたけど
そんな時に限って
妹や姪っ子が来ていた。
また、私は取り残されている。
私は、妹のお腹が、だんだん膨らんで来て
それを見るのも
正直、嫌だった。
幸せに見えるのも、嫌だった…
唯一の幸せは
彼を見る事、話す事だけ…
悲しいかな
私との子供じゃないけど
良いパパだから
彼を目で追い
写真を撮る…
私の携帯には
彼の写真だらけに、なっていた。
こんなに愛しているのに
気付いても、貰えない
こんなに愛しているのに
2人きりになる時間も、無い。
だけど私は
彼に会う為に
妹の家に行く。
チャンスは、きっと有る…
そぅ思いながら
数年が過ぎ
彼の家族は
4人に…
チャンスを掴む為なら
もはやなんだってする。
そう…チャンス…
九州に仕事を兼ねた
家族旅行の話が出た。
絶対に行かなければ…
子供達のお世話も有るし
私、仕事休みだから
行こうか？
彼が仕事の間
旅行先で、大変でしょう…
と、家族旅行について行く事に…
今度こそ
彼との時間が有るはず
期待に胸を膨らませ
旅支度をした。
彼と手を繋ぎ
歩く夢…
これも夢じゃなく
現実になるかも…知れない…
まさか
今以上の幸せ振りを
見る事になるとも知らず。
幸せを世間が知る事になるとも
知らず…
これが
チャンスだと
信じてやまない…私
MAYAZO