手を入れないと山はダメになる



そんなことを聞いたので不動寺のお山をぐるり見渡してみると、
なるほど、、、手つかずなところが多々あります。



これは別に掃除をしていない、ということでは決してなく
参道を少し外れると雑木を含めて草木がうっそうとしげっており、
一種「森」という様相を呈しているのです。



コノハズクが大きなシイノキに巣を作って親子で住み着いていたり

※どこからか野鳥好きな人たちが大きなレンズ付きのカメラを持って集まっていました。
その光景はまさに上空を狙う戦艦大和の45口径3連装砲塔を彷彿とさせました。



大きな木にはそれに見合うほど太いツタが絡まっていたり

※それはまるでゴツイ黒人のラッパーが、ゴツイ金のネックレスでもしているかのような迫力です。



見上げればトトロかネコバスが、あの顔でニィっと笑いかけてきそうなお山なのです。



不動寺のお山は自然豊か。
癒しのマイナスイオンも満ち満ちています。







手を入れないと山はダメになる



特に境内で気になったのは雑木です。
彼らは森をカモフラージュにいつの間にか大きく育ち、気づけば石垣や参道を成長した根っこで押し壊してしまいます。



そんな理由で最近の作務はもっぱら雑木の伐採です。



こないだも地蔵池のすぐ上に生えていた高さ3~4mほどの木に手をつけた時のこと。
上から見ると下図のような位置関係でした。



(◎はお地蔵さん)


     池

 ◎     ◎     ◎

~~~~~~~~~~~

  木

----------- ←山手



計画としては、山手は倒すスペースがなかったので上図でいうところの真横右方向へ倒す予定でした。
ちょっと大きめの木で、しかもお地蔵さんのすぐ近くなので、当然そちらへ倒れないように配慮して幹に切れ込みをいれていきました。








失敗しました。




計画通り右側に大きく切れ込みを入れて、力をそちらに向かわせたまでは良かったのですが、そもそも木全体が池の方に若干傾いていたのを考慮していませんでした。



池方向へと向かう木そのものの傾くベクトルと
人為的に加えられた右方向に倒れるベクトルとの作用で



倒木のベクトルは完全に、右斜め上方向(上図)に決定されました。
そう、真ん中のお地蔵さんにロックオンです。



たかが3~4mの木、押せば軽く軌道修正できる。
なんて甘い考えでした。




木はスローモーションでお地蔵さん目がけて倒れていきます。



もうだめだ!ドッサーーーンっ!!
無情にも木は倒れました。



その時、拙僧の目の前には信じられない光景がありました。



なんと木の幹は途中で二股に分かれていて、その股の部分にお地蔵さんがひょっこりはまっているじゃないですか!?



ネコバスが森を駆け抜ける時に、乗っていたサツキが言いました



「木がよけてるーーー!!」



まさにあれです。



その後、お地蔵さんにお詫びの拝をし、無事片づけさせていただきました。



不動寺の境内にはきっとトトロがいる。

いや、トトロでなくともきっと何かいる。

こんなことが起こるたび、拙僧は何か大きなものの存在を感じざるを得ないのでありました。