春一番の梅





待ってました。




今年も梅の花の季節になりました。




私は梅の花が大好きです。




それは、真っ先に春を感じさせてくれるからです。




先日、まだ寒い朝でした。


庭先の梅に目をやると、白い花を付けているではありませんか。




それだけで私は心躍ったのに、さらに驚くことには


まだほんの数輪の花しか開いていなかったにもかかわらず


辺りが梅の甘い香りでいっぱいになっていたということでした。




その香を鼻の孔からいっぱいに吸い込む、


まさに私の体に春が訪れた瞬間でありました(萌)




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一点梅花の蘂  三千世界香し

(いってんばいかのずい さんぜんせかいかんばし)


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梅の花が一輪。その蘂(しべ)から漂う香で、全宇宙がかぐわしい香でいっぱいだ。


という意味の禅語です。




実際は不動寺の梅がたった一輪咲いたところで、世界中はおろかお隣さんにすらその香を届けることはできません。




けれども梅の花がたった一輪咲いただけで、それまで私を取り巻いていた極寒の冬は、たちどころに春を迎えることができたのです。




小さな小さな花に、こんなにも人を幸せな気持ちにする力がある。




それはつまり、私たちの周りに、ふだんから小さな小さな幸せが溢れているということでもあるのです。




寒い寒いと背を丸めて下ばかり向いていては、この小さな小さな梅の花は目に入りません。




さあ、顔を上げ、小さな春、小さな幸せを見つけましょう。




私のように「萌」となった瞬間、それがあなたの三千世界が幸せに満ちる瞬間です。