学校を卒業する半年前、〜約35年ぐらい前〜、
この時期、就職活動をしてたなぁ。
大学受験とは違い、いくら受けてもお金がかからない、何か新しいひとと出逢えるかも…。
そんな気持ちで、沢山、受けた。
頭の良い学校じゃなかったし、個性もあまり、強くなかった。
自分の家は、長屋の借家。
持ち家に凄ーく憧れがあった。
家が貧乏だったので、一戸建てに幼少期からすご〜く一戸建てに憧れを持ってた。
そんな中、まずは不動産関連の会社。
マンション販売の会社(当時、まだ勢いがあった朝日住建)や、住友不動産、積水ハイム、積水ハウス、他2.3.の会社を受けた。
何か、ワクワクした事だけが記憶にあります。
そこから、マスコミ。
特に文学部だったせいもあって、出版社と新聞社(朝日新聞)。
出版社は。徳間、角川…、新潮も受けたかなぁ?
後、大好き💕だったレコード会社。
CBSソニー、キティレコード…。
ミーハーだったから、芸能プロダクションのアミューズ。サザンが好きだったし、当時、映画をやり始めたばかりで、一番行きたかった会社だった。
映画は、何故か日活。
丁度、ロマンポルノからの脱却で、本来の映画をやり始めたばかりだった日活は、試験会場でも地味な感じだった。
ハイ!
それで…。
不動産会社の数社以外は、ぜーんぶ落ちた(笑)
まあ、私みたいなアホなモノが受かったら、怒られる。
頭も良くなかっし、貧乏な私は上品さにも欠ける。
光る気品さなど、一欠片もなかった。
そこで、
当時、大学生が一番嫌った就職先。
保険・OA・車の営業マンは、『仕事だ大変…、しんどい…』っな理由で避けられいた。
そんな中、私は『若いウチに辛い仕事してれば、後々楽になるんじゃないか?』と思い、OA.飛び込みありのゼロックスを受けた。
会社は有名。仕事は飛び込み営業という過酷な仕事。さあ、どうなんや?
あまり深く考えず、不動産会社は内定があったので、気楽な気分で入社試験に臨んだ。
試験当日。
事前ではなく、履歴書は当日持参であった。
私はそこで、大きなミスをしてしまった。
それも相手に指摘されるまで、全く気づかなかった
試験後の面接の際、いやらしく面接官が私に質問をした。
『あなたは、写真を貼るのが嫌いなんですか?履歴書に写真も貼らないで…』
マジ、コンババ!(大阪では、根性ババ(うんこ)色、と言う意)
このクソ、面接官‼︎
しかしながら、私にとって全く悪気はなく、死ぬほど就職試験を不合格になっていたので、ビビり0(ZERO)。
凛とした態度で『失礼しました。面接時に履歴書をお持ちするのが、始めてだったもので、後でお持ち致します』と、平然と答えた。
そんな面接後、いつもの流れで、面接が終了。
終わり次第、即座に地下鉄の駅に隣接していたカメラ屋に入り、少し高い値段だったが、証明写真を撮り、裏に名前を書いて、会社の受付に行った。
『先程、入試試験の履歴書に写真を貼り忘れたモノです。◯◯と申します。大変、失礼致しました!
お気を悪くせぬ様、面接時の◯◯さんに、宜しくお伝えください…。』
少し大袈裟に、しかしながら謙虚に受付に写真を手渡した。
その日、私は家に帰る足取りは重かった。。。
しかしながら、何故か、周りの優秀な学生の人間は不合格になり、写真を貼らなかた私は入社試験に合格した。
入社して、だいぶ経ってから聞いた話だが、私は、その写真を持って行った速さで合格したらしい。
同じような人間が面接では何人かいたそうだが、
写真を会社に持って来たのは、全て翌日だったそうだ。
当時の学生は、私のように何社も会社を受けている。証明写真も家に沢山持っている。
当然、
故に、無駄を省きたいばかりに、次の日になったそうだ。
私の証明写真代…千数百円が、勝利をもぎ取った。
加えて、その時の面接官は話していた。
『誰にでも相手にバレるミスは必ずある。けど、その場面に遭遇した時のオブジェクションハンドリングが大事なんだ』と。そのスピードと対処で、全てが決まる!と。
私には本当に良い経験だった。