以前の記事で、自分の内面に目を向けている人と、背けている人について話しました。

過去記事↓

 

改めてそこで説明した図を乗せます↓

自分の等身大の姿をありのまま受け入れる人を『内側さん』、それから目を背けて受け入れようとしない人を『外側さん』とします。いちいち「自分の姿を~」から書くと長ったらしいので。

 

外側さんが、なぜ自分から目を背けてしまうかというと、それは『恐れ』からです。

 

実際よりも膨らませた理想の自分の姿が消えるのが怖いのでしょう。

更には自分の本質を過小評価している傾向にあります。自分を否定してる状態だから。

 

だから余計に認めるわけにはいかなくなってくるわけです。

 

でもよく見て。

ちまっとしてて可愛いじゃないですか。けど、そこが認められない。

 

それは刷り込まれた価値観によるものです。

 

こうあるべき

間違ったら✕をつけられる

悪い事をしたら叩かれる、などなど。

 

家庭や社会から押し付けられた価値観を正しいと思い込んでしまっているから、

 

あるべき姿でない自分を認められないし、

✕をつけられないように相手のせいにするし、

叩かれないように本心とは違う行動をとったりするのです。

 

そうやって自分に都合の悪い情報を遮断してしまう。

 

そういう状態の人に、自分の姿をちゃんと見ましょうと言ったとします。

 

すると恐らくこんな返答が返ってくるでしょう。

 

は?ちゃんと見てるし!自分の事は自分が一番よくわかってます!ってね。

 

確かに全く見てない訳ではないんです。都合が悪くない部分は見えてるのです。図にするとこんな感じです↓

 

本当は二重アゴでお腹が出てるのに、そんな自分は認められないので、その部分を無い事にしてしまってる状態ですね。

 

だけど、本心では気にしています。気にしてなかったら、隠したり目を背けたりなんてしませんからね。

 

なので、人を見ると、どうしてもその点に注目してしまいたくなるのです。

 

まず、真っ先に目線がそこを探しに行きます。そして、気にしている事ほどクリアに見えます。

 

当然のごとく、嫌い・不快・など、否定的な感情が働きます。

 

隠したい部分が目の前に現れるんですからね。そりゃあ否定したくなるし、避けたくもなるでしょう。

 

外側さんが、相手の一部分を切り取って批判したり、全否定したりするのは、こういう仕組みからなのです。

 

どうしたらこの状態から脱却する事ができるのか。

 

注意点ですが、それぞれの段階が異なるし、精神状態によっては害になることもあるので、無理のない範囲にしましょう。

 

よっしゃ、やったるでー!という人は、まずは長年培ってきた価値観・固定観念を捨てましょう。

 

~すべき、ねばならないと思ってる事、全部です。

 

今までそれに従うのが当たり前だったし、なんなら信念になってしまっているかもしれない。

 

それを捨てろって言われると抵抗があるかもしれないけど、自分には必要ない価値観・固定観念とか、もっと踏み込んで、マルバツ教育による洗脳、他人の押し付け、と考えたら捨てやすいのではない?

この作業を行う時、一番邪魔になるのは『善・悪』『正・誤』の観念です。

 

これを一旦脇においてください。

 

そうして、本当の自分がどんなにえげつない事を考えたとしても、

 

私って、こんなえげつない事をしたいって思う人間なんだな。と、そんな自分を責めずに、事実として認めてください。

 

目を背けている部分の探し方ですが、これは超簡単!

 

他人を見て、嫌だなと否定的な感情が起こった部分です。

 

感情が動くという事は、その部分を『受け入れられていない』、その部分から『目を背けているよ』というお知らせでもあるのです。

 

そうやって、本当の姿をありのまま見てみてください。

 

そんな自分はダメだと否定しないでください。

 

人間のルールには合わないかもしれません。だけど、所詮は人間が勝手に作ったルールです。

 

もちろん、人間社会で暮らしていくには、ある程度ルールを守る必要がありますが、要は他の人の自由を侵害しなきゃいいんです。

むしろ、自分のヤバさを知っていた方が、上手にコントロールできます。

 

そして、足りない部分は、持ってる人に協力をお願いすればいいんです。

 

その代わり、自分が持ってるもので相手がそれを持っていなければ協力する。

 

ブラックボックスを避けながら構築した当たり障りのない人間関係なんて、ちょっとでもブラックボックスに触れた途端あっさりと瓦解します。

 

それに対して、互いに知った上でそれらを補ってる関係は、多少の事では揺らぎません。

それが、正常な人間関係です。

 

理想の自分じゃなかったからって、がっかりする必要はありません。

 

これまでマイナスポイントしかあげてませんが、この仕組みはプラスにも同じことが起こっています。

 

「あの人すごいな!」「羨ましい!」

 

とその点に注目するということは、つまり、自分にもその才能・素質があるよって事なんです。

 

それを磨けば良いだけ。妬んで足を引っ張るような無駄な事に時間を浪費してる場合じゃないです。

 

そうやって、自分の評価をゼロからやり直してください。

 

よく見りゃ結構可愛いでしょ?