砂糖は超高級品
奈良時代に鑑真和上(がんじんわじょう)という偉いお坊さんがおりました。
歴史や社会の教科書でも聞いたことのあるお名前だと思います。
中国から危険な大海を渡り、日本にわざわざ来日されたのです。
仏教的にも大変な業績を残されましたが、医術的にも当時の中国としては最先端の薬や、それらをつくる技術をもたらしてくれました。
その薬の一つに「蔗糖(しょとう)」という、いまで言う砂糖がありました。砂糖はかなりの高級品で庶民には手の届かな存在だったことでしょう。
甘露の雨が降る
お釈迦様が誕生された時に、天上から甘露(かんろ)の雨が降ったと言われています。現在でもお釈迦様の誕生日には、赤ちゃんの姿のお釈迦様の像を置き、甘茶をかける風習が残っております。
この「甘露」は甘いつゆと書きますが、古代インド語では「不老・不死」という意味もあります。しかし、甘茶は砂糖から作られるのではなく、アジサイに似た植物を煮出し甘味のあるお茶になります。
私もこどもの頃に美味しくて、たくさん飲んで気持ち悪くなった思い出があります。
砂糖菓子は、お葬式のお供え物?
お葬式に行くと祭壇に砂糖菓子がお供えしているところがあります。これは落雁(らくがん)と呼ばれるものです。
甘味の少ない時代には好んで食べられたのでしょうが、現在はモソモソとした食感と、砂糖のかたまりのような甘味で敬遠されるようになったのかもしれません。
なぜ砂糖の菓子が落雁と呼ばれるようになったのか不明ですが、中国の砂糖菓子に「軟落甘」(なんらくかん)という食べ物があります。これが日本に伝わり落雁になったという説もあります。
いずれにしろ、仏教的に砂糖菓子は現在でも珍重される食べ物であることは間違いありません。
今とむかし
昔は甘茶や落雁の甘味は大変に貴重品だったのかもしれませんが、現在では甘味を敬遠される人も多く、「シュガーレス」がうたい文句になっている食品を多くあります。
昔は不老不死の食べ物と言われたのに、現在は糖尿病や肥満の原因の一つにも考えられ「砂糖」も肩身の狭い思いをしていることでしょう。
命がけで波濤を超えてこられた鑑真和上も、現状をみれば苦笑いをするかもしれませんネ。
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