またまた去年の11月30日のことです。
2023年、秋のお写んぽ洛旅の最終日は少しだけゆっくりなスタートでした。
北陸大名ゆかりのこちらに凸💨
興臨院の由緒
興臨院は、臨済宗大徳寺派の大本山である大徳寺の塔頭寺院。大永年間(1521年〜1528年)に能登(現在の石川県)の守護、畠山義総が創建。その法名を取って寺名を興臨院としました。
その後、畠山家の衰退と共に荒廃しますが、天正9年(1581年)に前田利家によって屋根の葺き替えが行われ、以後、畠山家に加え前田家の菩提寺ともなりました。
創建当時の姿が残る表門と本堂(唐門を含む)が共に重要文化財に指定されています。
※ 『京都春秋』ホームページより引用編集
となっています。ちなみに。
塔頭寺院とは
塔頭(たっちゅう)の『塔』とは『お墓』のことを指します。本来はお釈迦様の墓のみを指しましたが、やがて広くお墓一般を指すようになりました。
本山の住持(トップの人)やそれに相当する高僧が引退あるいはお亡くなりになりますと、本山の境内地に小さなお寺を造り、隠居され御墓の中に眠り、弟子たちが守っていくようになりました。今では塔頭寺院は家族単位で生活している場合が多いようですが、もとは隠居所または墓という役割です。安土桃山時代以降、有力な戦国武将達がこぞって、この塔頭造営のために寄進(寄付)をするようになりました。高僧と仲がよくなり、有力スポンサーとなることによって、塔頭を造営し、自分たち一族の京都での菩提寺として考えたようです。特に大徳寺では黒田家ゆかりの「龍光院(りょうこういん)」、畠山氏ゆかりの「興臨院(こうりんいん)」、細川家ゆかりの「高桐院(こうとういん)」、毛利家・小早川家ゆかりの「黄梅院(おうばいいん)」など枚挙にいとまがありません。
※ 京都観光Naviより抜粋編集
ということで。
大徳寺前のバス停を降りると、目線の先には既に大徳寺の築地塀か見えています。
最初の横断歩道を渡ってすぐに右折して。
お土産屋さんや納豆屋さんを通過すると。
左手に大徳寺の入り口が見えてきます。
そして、この左に伸びる道を進むと。
総門
総門があります。
門のところには秋の特別公開をしている塔頭寺院の案内があります。
大徳寺の境内は、かなりな広さがあるので、それぞれの塔頭寺院への案内板は助かります。
唐門
立派な唐門を通り過ぎて。
表門
興臨院の表門に到着。
こちらの門は創建当時の唯一の遺構で、大徳寺の中でも有数の古さの平唐門という造りです。
唐破風(からはふ)が正面ではなく横を向いている平入りで檜皮葺(ひわだぶき)の屋根が優雅な雰囲気を出しています。
ちなみに唐破風とは↑の写真の、もうひとつ前の唐門の写真にあるように、屋根部分が山型に曲線を描いていますが、平唐門はそれが横向きになっているということです。
まだ拝観時間の10分前くらいでしたがPPです(笑)
正面玄関
時間になり受付を済ませて表門を潜ると、クランクになっている正面玄関へと続く石畳のアプローチが。
左には野村もみじが綺麗に紅葉していて、右側の建物が庫裡です。
正面玄関の唐門に向かって進みますが。
京都通のプロカメラマンを以てして『京都で1番赤いモミジが見られる』という方が少なくないのですが、↑の写真の中央やや上辺りがそうですが茶色く干からびたような葉が目立っていて(肉眼だと尚更)、今年の猛暑の影響を感じざるを得ません。
なのですが散り紅葉も含めて、やはり綺麗ですね✨
唐門
そして唐門のアップ!
こちらの屋根も檜皮葺です👍
花頭窓
そして花頭窓から方丈庭園を眺めます♪
右手奥に見える野村もみじ🍁 あれが京都で1番だと言う人も多い紅葉ですが、やはり赤いですね✨
ちなみにこの花頭窓は庭園をチラ見せさせる演出なのかな?
方丈前庭
そして玄関で靴を脱ぎ方丈に上がって、そこから前庭を眺めます。
この前庭は昭和を代表する作庭師の中根金作氏が文献を元にして復元した、白砂・築山・石組み・石橋・松・などからなる枯山水庭園で『理想的な蓬莱の世界観』を表現しているそうです。
白砂の先に見える石組みにも意味があるのですが長くなるので割愛します😅
方丈横に回り込んだところの野村もみじ。
ハズレ年だとか言われていますが、やはり綺麗ですね。
茶室『涵虚亭』
方丈裏側の庭。
陽当たりの兼ね合いなのか地面の苔を見ると、まだ散り紅葉には早いようです。
右側奥に見えるのが涵虚亭(かんきょてい)です。
案内に従い進みます。
涵虚亭前にある花手水の蹲踞(つくばい)。
綺麗ですね〜✨
って綺麗なのですが肝心の涵虚亭の建物の写真が撮れていなかった😅
なので涵虚亭は2つ前の超遠くから小さく映っている写真だけで😅
ここにもリフレクション
そして玄関前の部屋から、部屋に置かれている漆塗りの机を使っての紅葉リフレクション🍁
ちなみにこの部屋は立ち入り禁止なので足を踏み入れずに身体を乗り出して手を伸ばして撮影していたら、お寺の方にチョイ言われちゃいました😅
ということで、団体さんなど人がけっこう来たのを潮時に。
興臨院を後にしました。とさ。
ではでは👋