(京都永観堂参門。手前の紅葉と後ろの銀杏の黄葉のコントラスト。)

 

 

今回も前回の話の続きです。

 

今回は、少し横に逸れ、不動産投資を学ぶに当たって大切なことをお伝えします。

この考え方を基調とするなら、学ぶ方向性を間違うことはありません。

 

しかし、意外と脇に追いやられてしまったり、

一部分だけ抽出され、断片的になった話になりがちです。

 

では、とのような話なのか、できるだけ要約してお話しします。

 

 

1.不動産に関係する人々にはどのような人がいるか

 

皆さんが不動産投資を始めようとする場合には、

どのような人々が関わるでしょうか。思い付くものを列挙します。

 

(1) 投資家(アナタ自身)

(2) 不動産仲介業者等(売買の手伝いをしてくれる方)

(3) 金融機関(融資をしてくれる方)

(4) 管理会社(客付けや物件管理等をしてくれる方)

(5) 税理士(アナタの税金や数字につきアドバイス等をしてくれる方)

Etc…

 

上記に挙がったメンバーは、それぞれの分野においてはエキスパートです。

しかし、自分の専門分野以外まで詳しいかどうかは「?」マークです。

 

話してみないと判りません。

 

例えば、不動産仲介業者の中でも金融機関のルールに疎い方はおられますから、

トンデモナイ物件の紹介を持ち込む業者はいるものです。

 

「それ融資下りませんて。もっとしっかりしたの引っ張ってきて下さい。」、

こう言っても梨のつぶてのケースはママありました。

 

また、物件広告にスバラシイ数字が踊っていたとしても、

実際の入居付けが厳しければ、その実現は難しいでしょう。

 

この辺りは不動産の仲介と管理で大きな溝がある話です。

物件広告は、あくまで「予定どおりに入居したなら」の話ですから。

 

税理士も、税務会計の処理には強くても、キャッシュフローの概念に疎かったり、

中には、不動産経営のシステムや流れすら…という方もおられるのです。

 

勉強に国語・算数・理科・社会があるように、

また、医者に内科・外科・耳鼻科等々があるように。

 

税理士にも多数の分野があり、

得意不得意があることがその理由です。

 

 

1.投資家を目指すなら

 

アナタが投資家を目指すのなら、当初は浅くても構いません。

分野毎の知識を一通りマスターし、統合できるようになるとよいと思います。

 

各分野毎に専門家レベルになる必要はありせんが、

まずはそれぞれの方面と最低限の会話をできるようにしておく必要があります。

 

例えるなら、不動産投資は「リンガル」になる必要があり、

いわば「日本語以外の言語を多数理解できる状態」を求められます。

 

それを知らぬままの場合には、その分野については「無知なままの完全お任せ」、

このようなハイリスクな状態に陥らざるを得ません。

 

何より、不動産投資には、こうした統合的な知識が要求されること、

そして、統合的な知識を持てるのは投資家自身しかいない、

 

このように考えてよいと思います。

 

 

1.相手のルールを知る

 

この部分、言葉を変えると「相手のルールを知る」ということでもあります。

闇雲に向き合っても、それが相手のルールに乗らなければ話は進みません。

 

けれども、最初から相手のルールを知り、そのステージの上で考え行動すれば、

そこには無駄が生ずる余地が殆どなくなります。

 

また、様々なルールを知っていれば、

依頼をかける際にも予めフィルターをかけることが可能です。

 

例えば、物件紹介のオーダーを不動産仲介業者に掛ける際には、

「融資のルールがこうだから、それに乗るものを持ってきて欲しい。」

 

このようにすることが可能です。

 

 

1.不動産投資を学ぶ際には

 

不動産投資を学び始めの時期は、断片的な知識ばかりだと感ぜられると思います。

そして、それがどこにどう結びつくのかさえ理解不能でしょう。

 

しかし、いずれそれらを整理統合することが達成でるなら、

アナタは立派な投資家になれると思います。

 

同時に、投資を始めてから学ぶことの方が多いと思いますから、

座学の段階ではリスク回避を中心として学ぶとよいかも知れません。

 

またいずれこの辺りの話はどこかで膨らませます。

今回は心構え的なものだと考えて下さい。

 

 

 

続きの話は次回送りとさせて頂きます。

今回もお付き合い、ありがとうございました。