(山梨勝沼の桃の花。桜より遙かに鮮やか。本当の桃色。)
今回も前回に続き、不動産賃貸業がどの程度儲かるのか、
そのアウトラインをお話しします。
なお、ライン取りは一般的な融資付きでの一棟投資を置きます。
1.得られた家賃はそのすべてが自由に使えるのではない
前回の話で注意すべきポイントがあります。
最終的に残った家賃は使ってしまってよいのでしょうか。
もちろん使うべきではありません。
特に、投資行動を開始した初期は絶対にやめましょう。
その理由は何でしょうか。
せっかく儲かったのに、ナゼ使ってはならないのでしょうか。
理由は2つありますが、今回は1つ目をお話しします。
1.「社長」になったら当たり前になる感覚
まず、アナタが投資家になったら、ただの金持ち自慢になるのではない、
経営者≒社長になるのだ、こう考えて頂きたいのです。
社長になってまず第一義に考えねばならないのは、
自分が構築したビジネス(=不動産賃貸業)の維持と発展です。
そのためには、常時一定量以上のキャッシュを手許に置き、
様々なアクシデントに対応しながら伸びて行くことが必要です。
もしこの場合、少しばかり儲かったからといって、
そのカネに手を付けたらどうなるでしょうか。
儲かったら少しでもそのカネを使いたくなること、これは人情です。
しかし、それはしっかりと管理し、欲を抑えてこそのものでもあるのです。
簡単にカネに手を付けることは、事業の発展性やアクシデントへの対応力、
これらを根こそぎ刈り取るのと同様。自分のビジネスを潰すことと同義です。
1.成金感覚ならやらない方がよい
当方は、そうした感覚を「成金感覚」と定義しています。
成金感覚に陥ると、
長時間の忍耐や苦労を経て得られたカネは一瞬で飛んで行きます。
また、自分のアイデンティティーを虚栄や虚飾に求めることから、
真の自分がなく、カネが幾らあっても足りません。
つまり、「ひけらかし」にカネを使っていると底なしになり、
特に、誰かと比較したり競うようになると最悪です。
ここで負のループが成立し、
それをしてしまったアナタは二度と立ち上がれません。
同時に、負債を抱えて破産でもすれば、
それまでに得られたものはなくなり、人は離れて行くでしょう。
基本的に「成金感覚」というものは下品であり、
そのために得たカネもそこに群がってくる人々も同様に下品です。
不動産投資に決して清廉(せいれん)さを求めることはしませんが、
こうなることは避けたいものですね。
続きはまた次回。
今回もお付き合い、ありがとうございました。