(御坂の桃畑…ショッキングピンクの海。鮮やかさは桜の比ではありません。本当。)

 

 

またまた日曜日がやってきました。
さて、今週は何のネタにすんべかな…

 

今回は最初に父親から不動産賃貸業を引き継いだ頃のお話でもしてみましょうか。
このネタは、このブログをいつも見て頂いている、さる高貴な方からのご要望です。

 

いつも見て頂いている方へのサービスの一環と云うことで(爆)。
むぉーし訳ございません。楽屋落ち的な話題は程々に致します。

 

んじゃ始めるね。

 


…どんな人でも最初から何もかも上手く行くなんてことはないですよね。
当方も最初の頃はそうでしたよ。何をして良いか解らない、ここからのスタートです。

 

特にマニュアルがあった訳でなく。当然学校の勉強じゃないから。
一つずつ考え、行動し、恥をかき、また恥をかき、そして恥をかき。最後には恥に埋もれ。

 

最初は変なプライド、吹けば埃しか出ないようなものが邪魔をして、
無知なことがバレたらどうしようとか、相手から馬鹿にされるんじゃないか、
こんなことばかり考えていたような気がします。

 

今になってしまえば、そんなことどっちでもいいのにね。

どうしてって、知らないことは知らないって、はっきりしちゃった方が手っ取り早いし、
謙虚に相手へ教えを請えば、きちんと教えてくれますもの。

 

あとね、ちょっとコネができるとそれに頼りすぎたり義理を尽くしすぎて馬鹿をみたり。
知らないということは罪なもので、イヤな目に遭うまでその場にいたりね。

今考えたら無駄なこともたくさんありました。

 

すべて不撓不屈にはほど遠い低レベルの努力と、
厚さ0.1ミリ程度の行動力で乗り切ってここまで来ています(爆)。

 

 

 

【エピソード1】

 

父親が存命の頃、少しずつ引き継ぎをしつつ…の時期、
駅前にたくさんある客付け会社の一つへ依頼をしに行きました。

 

父親もちょっとボケ始めだったから、あんまりスムーズに引き継げず。
特に客付け会社を固定していた訳でもなく。

 

こちらもどうして良いか解りませんから、
とりあえずそこへ行ってみるしかありません。

 

行ってみたのはよいのですが、
何を話して良いかも解りません。

 

担当のお兄ちゃんと向き合ってみたものの、お互いに口ごもる始末。
吹き出しの中は「………」。

 

店長らしき人が出てきて何のことかと訊いてくれたところから、
「あ~あ~オーナーさんですか。そうですかそうですか。こちらへどうぞ。」
で、やっとスタート。

 

お兄ちゃんも若かったんでしょうけどね。
こっちも始めたばかりで若かったもんですから。

 

思い出しゃチャレンジしてたんだなと思います。一生懸命。
こういうことの積み重ねから、次はどうすれば良いかが見えてくるんですよね。

 

 

【エピソード2】

 

上記の客付け業者はね、ネットで調べたら従業員の定着率がすんごい悪いらしいのね。
でもTVCMはバンバン打ってます。みんな知ってる会社だよ。

 

従業員に対するノルマもかなり厳しいらしくてね。
ただの使い捨てのコマみたいな扱いされてんの。

 

そんなのもあるから、従業員が物件を自分で抱えちゃって、
横の連絡も悪くってね、ダメダメな会社でしたよ。

 

今後も含め、そこに依頼することはないでしょうね。

で、この会社と当方の間にどんなことがあったかというと…

 

その1

 

非常に化粧の濃い、錆びた髪の色の女性を連れてこられました。
しかもタバコプカプカふかしながらの人。んで吸い殻ポイ。

 

先方は非常に気に入ったようでしたが、こちらからの
「敷地内でタバコ吸うなボケナスオマエが捨てたその吸い殻誰が掃除すんじゃ火事にでもなったらドナイスンネワレ(句点なし息継ぎなし)」

を受け、舌打ちとガン飛ばしを頂戴し、帰られました。

 

いくら何でも成績取りたいからって、そんなヤツ連れてくんなし。兄ちゃんよ。

 

その2

 

その物件は当方家族が一時期暮らしていたもので、築40年くらい経ってたヤツ。
ちょっとカネかけてフルリフォームしたのね。

 

例えば電熱仕様の床暖房。
嫁も寒がりだし、小さい子もいたもんだから、付けたんですよ。

 

で、床暖房がある物件だって当然申告してたんだけど、
次はね、犬猫飼いたいなんて客を連れてきましたよ。

 

「あのなあ、だからぁ、あのなぁ…」の世界ですよ。
電熱仕様だよっての。粗相なんかしたら一発でしょ。

 

その3

 

で、最後にゃガイジン連れてきたぜ。ガイジン。ガイジンを見ることすら珍しい時期に。
保証人も付けられないけどどうかって。

 

聞いた瞬間に目玉がどっか飛んでいっちゃってさ、
探すのが大変だったよ。手探りでさ。

 

当方それまでの経験で滞納の回収に苦労してて、これが大っ嫌いだったから、
滞納が発生したらどうすんの?って訊いたら連れてきた兄ちゃんが口ごもっちゃってさ。

 

しまいにゃ頭から蒸気吹いて気が遠くなっちゃったよ。
コリャアカンってね。

 

ちょっと話は外れるけど、上記の床暖房、ちょっと費用をかけたお陰で
その物件の入居率はマックス。賃料アップにも貢献。
すぐに回収できました。かなりポイントが高いアイテムだと思います。

 

 

 

【エピソード3】

 

で、次の客付け会社に依頼をかけることにしたんですが、
専任媒介にしたらここはすんなり夫婦ものを入れてくれました。

前述の床暖房の部屋です。(専任媒介はネットで調べてね。)

 

けど、入ったヤツは図々しかったな。
何がって、更新時期でもないのに賃料下げろって電話してくんの。

何で?って訊いたら、ただ一言「高いから」って。

 

本気でそんなこと云ってくるヤツとは初めての出会いだったので、
ちょっとうろたえてしまいましたよ。「ちょっと考えさせて」って。

 

で、次に電話かけてきたときにはっきり云ってみたのね。
「あんたね、理由もなく給料下げられたらどう思う?」って。
「契約書の意味知ってんの?」って。

 

そしてら程なく出て行きましたよ。引っ越し代の方がずっと高いのにね。

もっと安い物件に移ったのかな?地元では奥まった地域へ行ったらしいです。

 

それとも何か云えない理由があったのかな?

ダメ元で吹っ掛けてきただけだったのかな?

 

浪速の商人みたいな話し方するんで嫌いなタイプだったから、
いなくなってちょっとスッキリしたけど。

 

 

【エピソード4】


で、客付けしてくれた所も次第に判明するんだけど、かなりいいかげんな会社。


地元では独立系の中小、

オーナー向け提案型事業(要するにハウスメーカーみたいなこと)もやってて
みんな名前を聞いたことのあるレベル。

信用できそうな会社だったんだけどな。

 

それでもこんな客連れてくんの。困ったね。
店舗で会っただけじゃ解んないかも知れないけど。

 

でもね、同じ部屋の客付け。
次の話でここもダメよってなりました。

 

どういうことがあったかというと、
いつも依頼をかけに行く際の対応は決まった担当者だったんだけど。

 

夏頃にかけた依頼、なかなか入らなくてさ、
月に一回か二回くらいのペースでどの程度「内見希望」があるか確認してたのね。

場合によっちゃ賃料下げなきゃいけないのかな?って心配しながら。

 

で、暫く仕事が忙しくなって、間が空いた後の年末辺り、
同じように確認しに行ったら、そいつが独立するっていうの。
新しく店構えて。今後ともよろしくお願いしますって。

 

そんとき何て云ったと思う?

「まだあの部屋正式に受託してませんよね?」
「うちの新しい方で客付けさせてくれませんか?今の勤務先には内密で。」だって。

 

夏に依頼かけて年末でそれだぜ。
今そこは稼働率99.99%の部屋で賃料お高めだぜ。
出てってもすぐ入る優秀な部屋だぜ。

 

騙しやがったのよ。

 

稼働率が高いことを見込んで、そう遠くないところで独立するから、
勤務先から客を剥がして持っていこうって企んでいたのね。

 

もちろんそいつの番号は着拒にしましたよ。金輪際だから。
こっちゃそれで数十万の賃料取りこぼしちゃったのよ。関わったおかげで。

 


で、そのことをそいつの勤務先へクレーム入れたら何の音沙汰もなし。

そいつ、そこでの勤務は10年選手らしいんだけどさ。

 

その会社、責任取らないの。
ゴメンナサイもなし。困った顔しただけで。

 

挙げ句、暫くして
「あの部屋、まだ入ってませんよね?」
「やらしてくれませんか?うちに。」
だって。

 

とっくのとうにやらしてたんだよ。オマエらんとこに。
んで騙されたって話をしたんだよ。この前。

 

とぼけやがって。オレの話聞いてたのかよオマエラは。
もうそのときは別の客付け業者に頼んでぱっと入れてもらってましたよ。

 

それだけ力のある部屋放置させた挙げ句、
ゴメンナサイもできないんじゃ話になんねぇよ。

 

実害が出た場合、当方しっかり噛みつくんだけど、そんときはまだ甘かったよ。

地元だからまた何かで絡むことがあるかなって考えたのね。
あんとき叩いとけばよかったな、なんて反省しています。

 

ちなみに、当方普通にしっかりやってくれるなら
そんな五月蠅いこと云わねぇよ?
基本的にお任せさんだから。

 

普通に接してこれだからねって云いたいんです。
要するに。はい。

 


書きながら思い出したんだけど、
その部屋は賃料高めで貸せるって踏んでたから(結果も上記のとおり)、
そいつにその値段から客付けスタートしてくんない?って頼んだんだけど、

 

「近隣では同クラスでもっと低い値段で出して苦労してますよ」
なんてずっと云ってたよね。もっともらしい顔して。

 

しかも、賃料下げるくらいだったら、
例えばちょっとグレードの高いエアコン奮発してもいいよ?
なんてアプローチかけてたのに、無反応だったな。

 

この業界、こういうクズヤロウいるから気をつけてね。
…でも最初からは無理か。やっぱり経験だよね。人を見分けるのも。

 

最近は胡散臭いヤロウを見分けられるようになったんだ。最初の印象で。
オッサン化して年喰った証拠だね。


書いてたら長くなっちゃいました。
続きはまたどこかでね。

今日もお付き合いありがとうございました。

 

 

最後はいつも同じメッセージ。

 

「精神的自由」やら「経済的自由」なんて心地よい言葉に浮かれると、
デンジャラスな人生を送ることになるかも知れません。

 

焦りは禁物ね。
大丈夫。不動産は逃げませんから。

 

 

人間の限界を定めるものの一つに「時間のカベ」、

つまり24時間という超えられない「カベ」が存在します。

が、この「カベ」は、「資産」を所有することで突破することが可能となります。

「資産」のことをここでは「仕組み」と云い、ロバートキヨサキは「システム」と云いました。

その本質を探り、手に入れることで様々なものが手に入るでしょう。