(慈雲寺門前の菜の花畑)
今日は日曜日だし、小難しい話もたまには休もうか。
どんな理屈やらテクニックやら話してもね、アレなときはアレなのよ。
毎日毎日仕事忙しいけど、不動産はいいよね。
黙っていてもガンガン稼いでくれるから。
そんな中でのある日の出来事………(実話なんです。実は。今日は長編だよ。)
何と運良くその日は「上がり」に張った株が大当たり。
1,000万円の益(税引前)を手に入れることができました(本当)…
その日は用事のついでに、いつもの回転寿司に入ったんですよ。
自分にご褒美さ。今日もいつもの流れでたらふく食うで。
板(板前)氏「いぃらっっしぇあせぇぇ!」
おお、いつもの威勢だね。
カウンターに座ると、
一つ空席を挟んだ向こう側には若者が二人。
年の頃は20代前半。ジーンズ風の普段着。大学生かな?
当方が寿司を食っている間、一人(Aクン)は間髪入れず喋りっぱなし。
室内なのに変な色のソフトハットを被ってる。足まで組んで行儀悪いよ。
ちょっと貧乏くさいしな。似合ってないよ。Aクン。
もう一人(Bクン)はイヤイヤの雰囲気を醸しながら食いつつ、ずっと生返事。
なりは至って普通。いかにも付き合ってやっているという感じ。その理由は段々と判明。
Aクンは、自分は殆ど食わず。
皿をどんどんBクンに取ってやっている様子。
100円皿ばっかりだったけど。
これに気づいたところからちょっと面白かったよ。Aクン。
A「どんどん食ってよ。今日は奢ってやるからさ。」
B「ほーん。⤴」
A「オレさ、将来、金持ちになりたいんだよね。」
B「ほーん。⤵」
A「やっぱりさ、金持ちになるってさ…(中略)…だよね。人生…(中略)…だと思うんだよね。」
B「ほーん。⤴」
…(中略)…の間、
板氏の「へい!マグロお待ち!」とか、「あぁりぇとぅございっしたぁ!」
の声に遮られ、よく聞こえなかったよ。Aクンゴメン。申し訳ない。
で…なるほど。若いのに見上げたもんだ。
ちょっとね、口をとがらせながら、得意げに話すのは耳障りだけどね。
でもね、オッサンちょっと耳が興味のせいでピクピク動いちゃうな。
それでそれで?Aクン続きをおせーて?
A「でさ、オレら今チーム組んでてさ、…(中略)…」
B「ほーん。⤵」
A「先輩たちと…(中略)…金持ちになるための…(中略)…してんだよね。」
B「ほーん。⤴」
ほっほっほっ。チぃぃぃームぅぅぅ???
金持ちになるためのチぃぃぃームぅぅぅ???
A「ほら、もっと食えよ。」
A「金持ちになったら好きなだけ食えるんだぜ。」
Aクン、またまたBクンにどうぞしてる。100円皿を。
でね、さっきからBクンに全然選ばせないんだよね。
全部Aクンが選んでんの。100円皿を。
A「ほら、奢りなんだからさ。」
A「ほら、遠慮しなくっていいんだぜ。」
でさ、Aクンさ、その話だけどさ、
チぃぃぃームぅぅぅを組むと金持ちになれるの?
それとも100円皿を奢るチぃぃぃームぅぅぅなのぉ?
A「ほら!」
A「ほら!」
オッサンセルフでテンションマックス。
片腹が勝手に動き出すのを抑えながら興味津々。
ウン。イヂワルなのは解ってるよ。
でもね、Aクンオモシロ過ぎる。夢の話も何だか脱線し始めてるよ?
A「そんでさ、オマエ筋が良さそうだから見込むんだけどさ、オレたちのチームに入んない?」
B「何のチーム?」
A「チッ聞いてねぇのかよ。金持ちのチームだよ。金持ちの。」
B「イヤだ。」
おお、初めてBクンの「ほーん。」以外の言葉。
それでそれで?
A「何で?今ここで断ったら一生金持ちになれないかもしんないんだぜ?」
B「絶対ぇイヤだ。」
A「金持ち父さんって知ってんだろ?あれ書いた人もさ…」
B「オレ関係ねぇし。」
A「じゃさ、チームの○×さんとか、△□さんと会ってみ?世界観変わるからさ。」
A「有名な…も、…も、最初はこういう教材を使ってたん…。」
B「だからぁ、オレ関係ねぇし!」
何だよAクンマルチかよ。しかも下っ端の。
もうBクンの心はキミから離れているよ。当然今日はお開きだよ。オシマイ。
何かオッサンのボルテージも下がってきちゃったな。急降下だよ。
ここで終わったらオッサンくすぶっちゃうよ。
今のAクン、ちょっと直球過ぎてつまんない。
A「オマエだって将来のこと考えたら、絶ってぇオレらのチームと同じ立ち位置になるんだぜ。」
B「…」
A「ほら、ちょっと見てみ。Bの向こっかわに座ってるオッサンだってさ、」
B「…」
A「どうせサラリーマンでさ、がんじがらめで安っすい給料でこき使われてんだぜ。」
B「…」
A「あのオッサンに自由なんかないんだぜ?明日なんてないんだぜ?」
B「…」
A「その証拠にさ、あれぐれぇの歳なのに、積んであるの安い皿ばっかだろ?」
B「…」
オッサン「…」
オッサン「???」
オッサン「!!!」
【図 解】 Aクンのターン
.............................................................................................?
.....................................................................?..........................................?
A☞ B→(チラッ).................................?..............☞ (゜Д゜)...................?
..............................................................(当方という名のオッサン(社畜))
.............................................................................................?
.....................................................................?..........................................?
A☞ ←B(マジマジ)............................?..................( ゜Д゜) ☜ ............? (→誰もいない)
.............................................................(当方という名のオッサン(社畜))
ん…、ん…、まぁ、そうだよね。
さっき1,000万円利確したばっかだけど、まぁ、そうだよね。そう見えるよね。
確かにサラリーマンだし、まだ自立心が足りないっていうか、ねぇ。
そうだよ。そのとおりだ。オッサンの負けだね。
Aクンのターンで終了だ!
A「だからさ、…(中略)…、…でさ…(中略)…」
B「…」
A「…と思うのが正解なんだよね。…(中略)…」
B「…」
…あぁ、まだ何かアツく語ってるね。
でも図星を突かれてオッサンちょっと意識が遠いな。
…まぁ…ね。くよくよしても仕方ないし、潔く負けを認めたところで、気分を改めて…
…いつもの流れで仕上げに入って帰りますかね。
よっしゃ!食うで!
当方「板さん!ひっかきちょうだい!」
板氏「あいよ!(お!いつもの仕上げに入ったね!)」
ひっかきってのはね、軍艦ですよ。山盛りの。
見た目はネギトロだけど、そんなまがい物じゃなく、中落ちのひっかきですよ。
当方「板さん!次はこぼしね!」
板氏「あいよ!」
こぼしってのはね、
イクラが軍艦からあふれるようにたくさんこぼしてあるやつね。
…(中略)… …(中略)… …(中略)… …(中略)… ……… ………
当方「板さん!最後!」
板氏「あいよ!いつものダブルね!」
いつものダブルってのはね、中トロの生と中トロのあぶりですよ。
んっんっんーっ!これが旨いのよ!
(口中に放り込み、咀嚼中)……………………
(さらに咀嚼中)………………………………
…ん?何だか隣が静かですねっと。
あれ?Aクンどしたの?
何か様子が変だけど。
【反 撃】 知らないうちにオッサンのターン
特大ブーメラン.........だいどんでん うんめぇ~
? ↓ ?......................あらよっと お会計はアンダーいちまんまんまん円~
(恥)刺(恥).....................ほっほっ 嫁子にはいえぬ~
? ( ゜Д゜) ?.................. ヽ(^。^)丿 (*^o^*) .
........Aクン..............................Bクン (当方という名のオッサン(社畜))
…別に仕返しの意味はないんだけどさ、
オッサンこの店ではいつもこうなのよ。
世の中って広いんだよ。Aクン。
色んな人がいるんだよ。Aクン。
チームってのも何とかマルチごっこのチームじゃなくってさ…
…まぁいいや。どっちでも。オッサン帰ります!
残念だけどBクンも今帰っちゃったね。ちょっと笑いながら。
今日はお友達が一人減っちゃったかも知んないけど、自業自得だから仕方ないよね。
おっと、Aクンのうらめしい視線がオッサンに突き刺さってますよっと。
…でも、どっちでもいいや。オッサン帰るから。
ちょっとの間だったけど楽しかったよ。Aクン。
オッサンの人生を見直すいい機会でもあった!実に!有意義だったよ!
今日の出来事はみんなに話のネタとして、
オッサンが語り継いでいくよ。ありがとう!
それから板さん。
たいした常連でもないのにパターンを覚えててくれてありがとう!感謝!
オッサンと一緒に楽しんでいたような気もするけど、やっぱり気のせいだよね?
ごっそさん!また来るね!
板氏「あぁりぇとぅございっしたぁ!(ニヤニヤ)」
了。
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不動産投資をするなら、また起業するなら、一度は読んでおくことをオススメします。
ビジネスを大きくするための原則論が書いてあるよ。
特にリーダーが自分のビジネスへどう関わると大きく出来るのかも。
キーワードは「時間」や「組織」。
直接書いてないけど、これを軸にして読んでみると大納得。
さらに実体験も満載。
分厚いから都合の良い部分だけ取り出して読んでも良いでしょう。