こんにちは。不動産法務コンサルタントの中沢です。
「ファンドを作りたいのですが…」
というご相談を頂くことがあります。
動機はさまざまですが、
(A) 自分が保有している資産(不動産)をファンドに組み入れたい。
(B) 投資資金があるので、それをファンドにして投資をしたい。
(C) アセットマネジメント等のファンドビジネスに参入したい。
…といった理由が多いですね。
人的要件や法的手続を整えれば、ファンドの仕組みそのものは作ることができます。
しかし、特に(A)のパターンは、物件自体の魅力がなければ投資家からの資金を集めるのは難しいです。
反対に、企業の財務状況は思わしくないが、特定の資産(物件)やプロジェクト自体の価値は高い、というような場合には、当該企業から資産を切り離すことで有利な資金調達ができることがあります。
いずれにしても、ファンドは「魔法の杖」でもなければ「打出の小槌」でもありません。
投資家にとって魅力のある商品を作ることができるかどうか、それが入り口ですし、一番肝心なところです。