バイト中の出来事です。

 

僕は、生産ラインのベルトコンベアで作業をしていました。

 

その最中に、手洗い(小)に行きたくなりました。

でも、生産ラインで作業している最中は、持ち場を離れることができません。

 

誰かに代わってもらおうにも、その時は隣の生産ラインで、

パートのおば様一人が作業をしているだけで、他に人はいませんでした。

 

「うーん、困った・・・、ガマンできなくなってきたぞ。何とかしなければ・・・」

僕は、あせり始めました。作業どころではなくなってきました。

 

ふと、隣の生産ラインを見ると、もうすぐ生産製品が切り替わるタイミングで、

15分くらい生産がストップすることがわかりました。

 

僕は、意を決して、隣のラインで作業していたパートのおばさまに、

15分のライン停止中の少しの時間だけ、作業を代わってもらうことに決めました。

 

僕      「○○(パートさんのお名前)さん! すみません、お願いがあるのですが」

パートさん 「ハァ?」

僕      「どうしてもお手洗いに行きたいので、ちょっとの間だけ

        作業代わってもらえませんか?」

パートさん 「・・・・」

 

パートのおばさまは、そのままどこかへ行ってしまいました。。。。

 

僕は、

「え~っ!? 行っちゃうの???」

と心の中で叫びました。

 

しかし・・・

なぜ、このようなことになったのか??

 

僕は、頭の中で仮説を立てました。

1、僕の声が小さくて聞き取れなかったから、まぁいっかと思って行っちゃった

2、僕が嫌われている

 

どちらかかな・・・

 

このパートのおば様とは、これまであまり積極的に、

会話したりしてこなかったので、

2の僕が嫌われているがおそらく正解かな・・・と思いました。

 

さらに僕の頭の中では思考が続きます。

こういったものは、『因果応報』であると・・・

 

過去の自分の行いによる報いであろうと思いました。

 

「困っている人がいて、その状況がわかっていているにもかかわらず、

意地悪な心で、その困っている人を無視するという行為」

 

そこで、過去に、こんなことやってしまったかな~・・・と、自分の過去を振り返ってみました。

 

さかのぼると、小学3年生のときに、同じクラスの女子に対して意地悪をしたことを思い出しました。

 

その女の子は、担任の先生に給食室に行って、何か物を持ってくるようにお願いされました。

 

その日、給食委員だった僕は「マスク」をして給食室の中で、作業をしていました。

給食室には「マスク」をしていないと入っては行けないというルールがありましたが、

女の子は「マスク」をせずに給食室まで、先生に頼まれた物を取りに着ました。

 

女の子は、給食室の入り口から、中にいる僕に言いました。

「○○を取って」

僕の回答は、

「自分で取れば」

でした。

 

小学生の僕は、その時、ただの意地悪な心で、無視したのです。

 

その後、こっぴどく、担任の先生に怒られて、

その女の子に泣きながら謝りました。。。

 

 

こんなことを思い出しながら、引き続きトイレに行きたいのをガマンし作業をしていると

こちらの生産ラインも製品の切り替わりのタイミングになり、

ラインが停止したので、すかさずトイレに駆け込み事なきを得ました。。。

 

 

今回の件を通じて思ったことは、

「困っている人がいて、その内容が僕の力で助けてあげられることならば、

 手を差し伸べることをしないといけないなぁ」

ということです。

 

小さな出来事でしたが、ひとつ重要なことが学べたような気がします。