仕事でよく言われる「PDCA」ですが、
それぞれが、Plan、Do、Check、Actionであることは、
まぁまぁ知られています。
では、それぞれはどういう意味なのかということですが、
Plan=計画
Do=実行
Check=検証・確認
までは、一般的に知られています。
問題は、「Action」です。
アクションって何??
インターネットで調べると、
「Action=改善」
となっており、
「Cの検証結果を元に、
計画を継続するか、やめるか、内容を改善して実行する。」
などの説明がされています。
僕は、この段階で、意味がわからなくなりました。
PDCAそのものが改善活動の流れなのに、
「A=改善」と説明された瞬間に、
どうしてAだけに改善が集約されてしまうんだ?
と理解できなくなりました。
おそらく、多くの方が、
「PDCAを回すことは大切なことである」
と認識していると思いますが、
Aの理解が、不十分すぎるのです。
僕論で、改めてPDCAを説明すると、
P⇒
「現状把握」と「目指す姿」のギャップを埋める対策を考え、
「目標」と「スケジュール」を設定する。
↓
D⇒実行する。
↓
C⇒実行の結果、目標を達成できたかどうかを評価する。
↓
A=ふたつパターンがあります
Aの1⇒目標が達成できなかった場合は、Pにもどって、計画からやり直す。
Aの2⇒目標が達成できた場合、その状態が継続的に実行されるように『標準化』する。
A=アクションの最も重要なポイントは、『標準化』することなのです。
例えば、ある職場のAさんが、その職場の仕事を改善しようと、PDCAに取り組みました。
PDCまで行って、改善の効果があったので、
同じ職場のBさん、Cさん、Dさんにもそのことを伝えて、
その職場の新しい仕事のやり方にしていかなければなりません。
そのためには、改善効果があったやり方を
①「手順化(マニュアル化)」して
②職場の人たちに新しい手順を「教育・共有」する
ことが必要なのです。
ただし、
「手順化(マニュアル化)」をすることや、
都度「教育・共有」することが、
職場で定着していなければ
「標準化」ができません。
「標準化」できなければ、せっかく行ったPDCAも、
CかAの段階で尻つぼみになってしまいます。
よくPDCAがうまく回らないという状況がありますが、
要は「標準化」することが職場で根付いていなければ、
どんなにPDCAを回そうと思っても回らないのです。
PDCAを行えば、成功でも失敗でも結果がでます。
その結果をしっかりとA=アクションの段階で
PDCAを1周回した節目として
「手順(マニュアル)」「取り組み結果の記録」などの書面化し、
仲間と共有することで、次のPDCAのPにつながるのです。