先日、1/10に第一回東洋占術カンファレンスがコロナ禍の為、Zoomにて開催されました。
多数のご参加、誠にありがとうございました。
私は『真勢易の系譜と本筮易』というお題で登壇させて頂きましたが、他は名だたる大先生ばかりでしたが、若輩で未熟ながらお話させて頂きました。
その中で脇田三治氏(1910年生)の事も触れましたが、実占研究で全71回に渡り松井羅州(1751~1822)の真勢流最大の占例集『尚占影響 全12巻』の大部分を現代語訳して掲載されてます。
脇田氏は愛知県西尾市在住でいらしたので西尾市岩瀬文庫に尚占影響が所蔵されていた事も関係があったと思います。
これが1冊の本として出版されず世に埋もれてしまったのは大変残念な事と思います。
また脇田三治氏の『易思想の研究』でご自身の占例として松田龍山以降の本筮易の爻卦三才法を2つ掲載している。
※爻卦の初ニを地、三四を人、五上を天として大成卦を起こす観法の名称を誰も明示していないので私が便宜上、爻卦三才法と呼ぶことにいたしました。
ただし、脇田氏は天道、人道、地道という言葉を使っています。
松田龍山以降の本筮易では初ニを地文、三四を人文、五上を天文と称しています。
爻卦三才法や筮法については、またいつか詳しく書きたいと思います。
尚占影響の占例では全494占例中、この時代ならではという事で病占が出産、妊娠を抜かして数えても142占例(28.7%)もある。この事は医療の発達していない時代は東西の占いに共通しているところでもある。
具体的な漢方の処方や今の処方では治らない事まで言及している。この事からある程度の当時の東洋医学的知識を持ち合わせていたと考えられます。
尚、真勢流の病占を纏めた本としては松井羅州の『存々成務』『醫易口訣』などがある。
