こんにちは!ふでまる道場です!
今回は読み聞かせと学力の関係について。
幼児期の読み聞かせの大切さは必ずいわれることですが、実際のところ周りのご家庭ではどれくらい”読み聞かせ”を行っているのでしょうか?
2023年3月に行った第1回 全国幼児発達診断テストにご参加いただいた1,836名に読み聞かせの頻度と効果について伺いました。読み聞かせの頻度と発達診断テストの点数の関係も明らかにします!
読み聞かせの実施状況
約9割が週1回以上実施
それではまず、読み聞かせの頻度からご紹介します。

読み聞かせの頻度を5つの選択肢で伺いました。すると、約半数は毎日、約9割は週1回以上という結果になりました。忙しい中でも皆さん読み聞かせには時間を使うようにしているんですね。
学年は関係なくみんな読み聞かせには積極的
上記の読み聞かせ頻度を学年別に分けると以下のようになります。本調査は3月に行ったので、新年長、新年中という分け方をしました。

これを見ると学年に関係なく皆様読み聞かせに対して積極的であることが分かります。また、若干ですが、新年長さんの方が毎日行っている人の割合が減って(新年長:46%、新年中:50%)、過去に行っていたことがある割合が増えています(新年長:8%、新年中:5%)。
新年長になると読み聞かせ以外の学習を優先している方も一部にはおられるようですね。
新年中の塾に通っている人は非常に読み聞かせに積極的
さらに学年別に塾に通っているかどうかで読み聞かせの頻度を分析しました。

毎日読み聞かせを行っている人の比率が最も高いのは「新年中の塾に通っている人」という結果になりました。
では効果のほどは?読み聞かせの効果
次に読み聞かせの効果を伺いました。「読み聞かせは発達に影響があると思いますか。最も近いと感じるものを選んでください。」に対して6つの選択肢で回答してもらいました。
多くの方が高い効果を感じている
非常に良い影響があると思うと答えた方が50%、良い影響があると思った方が46%と合わせて96%が良い影響を感じています。
当然この結果には、読み聞かせを今はもうしていないかたや行っていない方も含まれています。
読み聞かせしていない人や行っていない人も効果を実感
次に読み聞かせの頻度別に効果を分析しました。

毎日、週1、月1、過去行っていた人は、9割以上が良い影響を感じています。また、行っていない人でも7割以上の人は良い影響を感じているようでした。
読み聞かせの影響を感じている人が多いようです。
読み聞かせ頻度と点数の関係
それでは実際の点数と読み聞かせとの関係をお話します。
全体的に読み聞かせを行ったほうが点数が高い
第1回全国幼児発達診断テストの総合点を読み聞かせの頻度別にまとめると以下のようになります。

毎日読み聞かせを行っているお子さまの平均点が最も点数が高いという結果になりました。また、その次が過去に読み聞かせを行っていた人になりました。この結果は、今は学習に時間を使っている方が多かったのかもしれませんね。
しかも言語領域だけではなく全ての領域で点数が上がっていた
また、今回非常に驚いたのが読み聞かせ頻度ごとの領域別平均点です。
これを見ると、言語の領域だけではなく全ての領域で、毎日読み聞かせを行っている人の平均点が最も高かったのです。読み聞かせは幼児期の学力の幅広い領域に良い影響を与えていたという結果になりました。
読み聞かせの悩み「やりたいけど手間」
そうは言っても実際に読み聞かせを行うのは大変な部分も多いと思います。そこで読み聞かせを行っていた先輩ママにお話を伺いました。
すみれ@お金かけない教育ママ
兄弟2人の小学校受験を経験。長男は合格し国立小学校へ、次男はご縁がなく公立小学校へ通っている。2歳〜おうち英語だけで英検に挑戦中。SNSやブログで、小学校受験やお金をかけない教育について発信中。
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With Class mamaとしてインタビューもしていただきました!
「普通の子」でも小学校受験に合格できる?大手幼児教室に聞いた最新のお受験の傾向と対策
読み聞かせの手間
Q.まず今回一番伺いたいことが、読み聞かに大変さや手間を感じたことはありますでしょうか?あるとしたらどんなことが大変なのでしょうか?
A.読み聞かせに大変さや手間を感じたこと、めちゃくちゃあります!
読み聞かせは、夜寝る前にしていたのですが、その時間になると私の体力も精神力も限界をむかえていて。早く寝かせて残りの家事をしたいのに、何冊も読むのは正直疲れました。子供が「あれもこれも読んで」とたくさん持ってくるのですが、え?まだ読むの?と面倒に感じてしまうことが多々ありました。
読み聞かせはすごく良いことだし、子供の「たくさん読んで欲しい」という気持ちを大切にしたいのに…という矛盾と葛藤していました!
昔話やリクエストの本を読んでいた
Q. ありがとうございます!
やはり大変ですよね。体力と気持ちの矛盾は子育てされてるみなさまがかかえておられる思いな気がしました。
ちなみに本はどういったものが多かったでしょうか?また、上でお話しされているようにお子さまから「これ読んで」というパターンが多かったですか?
A 本は図書館で借りることが多かったです。子供と一緒に図書館に行って、子どもが好きな本を選んだり、私が「息子が好きそうだな」と思った本を選んだりしました。お話の内容は「バムとケロ・ぐりとぐら」など有名な絵本から、季節に合った絵本、英語の絵本も借りていました。小学校受験の時は、昔話もたくさん借りました!
家で読み聞かせをする時は、今日はどの絵本にするか、子どもに選ばせることが多かったです。その中で、私が読んで欲しい本がある時は「コレも読もうか!」とさりげなく誘導していました。それこそ受験の時は、昔話を読みたかったので、必ず毎日入れるようにしていました。
Q. やはり先輩ママも読み聞かせのつらさと頑張ってほしいという気持ちの矛盾があったのですね。また、本の中身にも工夫が詰まっているんですね!
読み聞かせはペーパー対策も意識していた
Q. もう少し詳しくお伺いさせてください。昔話などの読み聞かせと、お話を聞いて答えるようなペーパー問題は全く異なるものとしてご自宅では取り組まれていましたか?
A. 昔話の読み聞かせと、お話の記憶はちがうものとして取り組んでいました。昔話の読み聞かせはペーパー対策として行っていたので「お話の内容や人物を覚えてもらう」目的で読み聞かせていました。一方、お話の記憶の対策としては、昔話ではない普通の絵本で対策していました。例えば、物語を読んで、その後に「ウサギさんがいちばん最初に拾ったものは何だった?」のように物語の内容を質問したりしていました。でも、読み聞かせは、単純に楽しむものとして行うことが多かったです。お話の記憶の対策としては、主に問題集で練習していました。
小学校受験で最も大切なのは聞く力ではないか
Q. それでは、よく言われる『聞く力』と『ペーパーを解く力』に対してはどのような感覚をお持ちでしょうか?
A. 聞く力とペーパーを解く力は、関連すると思っています。ペーパーは、聞いて理解しないと解けないので、むしろ聞く力はすごく重要だと思っていました。ペーパーだけじゃなくて、絵や工作、行動観察も全てにおいて聞く力が必要になるので、小学校受験で最も大切なのは聞く力なのでは?と思っています。
Q. ありがとうございました。読み聞かせや聞く力は全ての学習の基礎になるのですね。
聞く力とペーパーを解く力を同時に鍛える聞き取り問題集
最後に我々は読み聞かせとペーパーを両立させる教材『お話の聞き取り問題集』をご紹介させてください。
「毎日、自分で読み聞かせを行うのは大変」
「読み聞かせの大切さも分かるけどペーパーを優先しがち」
「ペーパーと聞く力両方を行う時間がない」
このような方にお話の聞き取り問題集をご紹介します。
この問題集は簡単なお話から、昔話、入試予想問題まで、全297問の多様なジャンルのお話を学習できる教材です。CD5枚分の音声もついている大容量の聞き取り問題集です。
また「お話の記憶」だけではなく、「数・順序」「季節の学習」「位置・図形」「常識問題」など、小学校受験に必要な様々な領域の学習をすることができます。
プロの声優さんが音声の読み上げを行っているため、正しい日本語を聞くことができます。
実際に、他の塾でも教材として毎年ご活用いただいている、人気の教材です。ペーパー問題を嫌がるお子さまでもこの問題集だけは自分から持ってくるというお声も頂いております。
聞く力とペーパー問題を解く力を同時に鍛える『お話の聞き取り問題集』で毎日楽しく学習しませんか?

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