書道の世界は、
春はあけぼのなのです・・・ではなくて、
春は公募展の作品制作シーズンなのです。
大きな公募展が、
だいたい四月中ぐらいまでを期限に作品を募集。
全国の作家さんたちがその技量、センスを競う、
そういう時期なのですよ。
例に漏れずワタクシも、
「毎日書道展」
に向けた作品制作真っ只中。
いつもだいたい二部門制作するのですが、
今日は「大字書」をがんばる日。
大きな紙に、一文字または二文字を書く、
そういう部門が「大字書」です。
今年は
「限」
という文字に挑戦。
われわれは普段、「限」りの中で生きている。
「日本」という「限」り
「社会」という「限」り
「ヒト」という「限」り
数限りない「限」り。
それらに閉塞感すら感じる。
しかしその感じている「限」りは、
果たして本当に実在なのか?
わたしたちが勝手に「限」りとして、
ただ勝手に、その存在を認めているだけではないのか?
そんなことを考えながら、
今年はこの字にしよう!
と決めたお題。
張り切って取り組みますよー。
でも納得いかないので、いろんな下書きも同時に書くよー。
ホント、答えがないものの探究って、
面白いんだけど大変だー。
「限」りがなくなった!
まさに「無限」!!
とか、思えるとこに行けるといいねぇ。