今日の産経新聞に〝父の教え〟というタイトルで、僕が父への思いを語った記事が掲載されました~ll:3ミ


元シブがき隊メンバーで、俳優やタレントとして活躍する布川敏和さん(48)。 「かっこいい男の生き方」を体現していた父、和夫さんの生き方は、仕事や子育て、趣味など人生のあらゆる場面に影響している。

和夫さんは21歳のとき、長男の布川さんを授かった。当時は生活が苦しく、母と2人、1切れの魚を分け合って食べていたと聞いたことがある。

だが、子供たちは何不自由なく育てた。 中古車販売業の父は、仕事のときはいつもテーラーで仕立てた三つぞろえのスーツを着て、愛車のシボレー・カマロを乗りこなしていた。 「日曜にはいつも東京・上野動物園に連れて行ってくれた。怒られた記憶はない。 優しい父親だった」。 夏はモーターボートで海に、冬は趣味の狩猟に。 父との思い出は数え切れない。

その和夫さんが病に倒れたのは突然だった。 めったにかけてこない父から電話があり、病院に駆け付けると、医師から余命は半年と告げられた。 それからは、たとえ1時間でも時間ができれば病院に出掛け、貴重な時間を共有した。

和夫さんが昏睡(こんすい)状態に陥ったとき、手を握った。子供のとき以来だ。 「手を握っても『おやじ、頑張れよ』としか言えないんだけど…。 でもそのとき、おやじの手ってこんなに大きくてごつごつしてたっけ、と思った。 一生懸命仕事してきた手だったんだ」

その感触で気づいた。 「おやじを超えられない、と思った。 男ってどうしても『おやじが30で家を建てたなら、それより早く建ててやろう』とか、『おやじより良い車に乗ってやろう』とか思う。 でも、そんなことじゃ超えられない。 この人がいなければ、俺はここにいないんだものね」

軽い気持ちで入った芸能の道がいつしか本業になった。 自身が父親になってから父の影響をたびたび感じた。「意識したわけじゃないんだけど、不思議だよね。 気づくと、おやじと同じことをしている」。 自分がしてもらったのと同じように、子供たちを幼いうちからいろいろな所に連れ出した。 5歳になった頃には補助輪を外して自転車に乗る練習に付き合った。

長男の隼汰が現在、20歳だ。 「おやじが俺を授かったのと同じくらいの年だよね。今は早く孫の顔が見たい。 俺はおやじにあまり孫との時間を過ごさせてやれなかったから、孫とたくさん遊びたいんだ」

≪メッセージ≫

育ててくれてありがとう。 旅行したり、親孝行したり、もうちょっとおやじと遊びたかったなあ。





親父にも 孫の活躍を見せてやりたかった俺、からの投稿