そこはかとない闇 | 舐めれば治るから放っといて

私にしか分からない、
貴方の




誰にだって、
過去に想いを馳せて、
暗い部屋の隅で孤独に身を任せたくなったり、
街行く人に懐かしい面影を重ねてしまったり、
お酒に酔いながら、愛しかった声を思い出したりする事はある。
(私にはないけど)

それすら嫉妬して、
悲しい気持ちに押し潰されてしまいそうになるのなら、
どうぞ、諦めて?
一生独りで生きてください、って思うだけで。

でも、
潔癖だし、純粋だから、
私はまだうまく許せないの。
and you?




何度も何度も繰り返し、
同じ欠片と出逢っては、
対峙する事を恐れて逃げ回ってここまで来た。

君の深淵を見つめる事は、
イコール、
自分の深淵を見つめるようで。
そんなの楽しい思い出で埋めてしまったつもりでいるのに。
事実、今現在私には、
ちょっとした孤独とちょっとした金銭欲求以外、
大した不満はないんだ。
だから今更対峙しなくたって、
どうにか楽しく生きて行ける。
ただ、誰にも心は開かないまま。


気にしてないだけで、
いっぱい我慢して、
いっぱい傷付いて、
生きて来たかも知れない。
(かも知れないって言う位、
今はもう気にしてないつもり)


どんなに過去でも、
それがなけりゃ、
もうちょっとは良い人生だったかなとか、
もう1mmぐらいは素直に幸せと言えたかなとは思う。
だから、
君がどんなに気にしていなくても、
私は良い加減その深淵を覗かないと、
前に進めない気がしているんだ。
今がどれだけ幸せでも。








AM 01:23

気を遣った後の、
湿気の溜まったワンルーム。
汗で絡まって張り付いてる前髪。
少し空いたベランダから、風に揺れるカーテン。
その隙間から漏れる月明かり。
食べかけのチョコレートと、一口残ったビール。
一瞬誰のか分からなくなりそうな柔らかい腰。

そんな孤独はもう感じたくないんだ。
お願いだから。

ずっと手を繋がせて。
ずっと見つめ合わせて。
ずっと気持ちを込める事を、許して。

過去の悲しみも、
現在進行形の孤独も、
叶わなかった幼い夢も、
いまだに夢に見てしまう面影も、
人に言えない後悔も、憧れも、暗い願望も、
全部全部ひっくるめて愛してあげるから。


どうかもう一度、
永遠を願ってみたい。




君の希望になりたい。