インターン日記 〜乳児院視察〜 | ふちがみ猛志ブログ『堺から世界へ』

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堺市議会議員ふちがみ猛志の日々の活動・政策やふと思ったことをつづるブログ。

渕上議員のもとでインターンをしている、関西大学のNと申します。


先日、インターン活動の一環として、和泉乳児院に伺いました。そこで、職員の方のお話を聞き、また、施設を見学させていただきました。


 乳児院とは、何らかの理由で家庭で子どもを養育できない場合に、短期または長期で子どもを預かり、養育する施設のことです。堺市には乳児院がないため、この和泉乳児院で、10名ほどの子どもを受け入れてもらっているそうです。

 私が職員の方のお話を聞いて驚いたことは、乳児院では子どもの養育だけをしているわけではなく、里親育成にも深い繋がりがあるということです。里親になるための研修があるのですが、それを施設で行うことができ、また、乳児院にも里親担当のスタッフがいらっしゃり、里親になりたい方の相談などを受け付けているそうです。

 現在政府は、里親制度を推進しています。そのため、乳児院などの施設は、拡大、新設されることが検討されにくくい状態にあります。しかし、里親制度を充実させるためには、施設を残したまま、いかに変えるか、小規模化するのかというのが今後の課題であるという風に、職員の方がお話しされていました。

 施設を見学した際の説明で、食事の時間や、入浴の時間は特に決めていない、ということをおっしゃっていました。また、部屋の作りも施設、というよりかは家に近いような雰囲気がありました。これは、子どもたちに、本当の家に近い環境で育つようにと考えられたそうです。乳児院に行く前まで、私は、施設に対してとても固いイメージを持っていたのですが、それとは全く違い、アットホームな雰囲気が漂っていました。私の中での施設のイメージが大きく変わりました。

 しかし、いくら恵まれている環境で暮らしていたとしても、施設で暮らしている子は、本当の親の愛を受けて育つことはありません。私は、少しでもこのような子が減ってほしいと思います。安易な気持ちで子どもを産んではいけない、子どもを育てる十分な環境を、母親だけではなく、周囲の人と協力して作ることが必要であると考えました。

 今回の施設訪問を通して、乳児院のこと、里親制度のことを学べたと同時に、自分の将来についても考えさせられることとなり、非常に実りのある活動となりました。

(関西大学 社会学部 N)