昨日の豊田市に引き続き、本日は岐阜市です。
視察の目的は、BRTを軸とした公共交通。
BRTとは、bus rapid transitの略で、バス高速輸送システムと訳されます。
岐阜市では、写真のような二連節バスを導入し、さらにバス優先レーンの設置、バスが来ると信号が優先的に変わる公共車両優先システム(PTPS)によって、定時制が確保された大量輸送を実現しています。
また、バス停には運行状況がすぐにわかる案内板が設置されたり、それがスマホで確認してできるシステムがあったり、屋根やイスもあったりで、バスが非常に利便性の高い公共交通になっています。
さらに、BRTを動脈とするならば、毛細血管のように、コミュニティバスが20ほどの地域に広がって走っています。
特色すべきは、そのコミュニティバスが、地域ごとに、住民による運営協議会で、バス運賃やバスルートが決められていることです。
市からは一定の補助金の交付と、定期的に営業実績が報告されます。
住民は、路線が維持されるよう、地域で広告主を探したり、よりよいルートづくりなどに励みます。
こうすることで、地域全体でコミュニティバスを支える意識が醸成され、積極的に活用するようになっているとのことでした。
行政やバス会社が決めた運賃とルートではなく、地域住民が主体となったコミュニティバス。
まさに、コミュニティのためのバスです。
翻って、堺。
私は、課題となっている東西交通に、このBRTを中央環状線と309号線に走らせたいと考えています。
そして、堺東⇆新金岡⇆美原をつなぎ、美原区役所前のバスターミナルをトランジットセンターとして、そこからコミュニティバスを各地域に走らせることをイメージしています。
そのイメージの深化に、非常に意義ある視察となりました。
ふちがみ猛志