もう、ひぐらしが鳴いている。

隣の里山だな。


東京の熱波地獄を知っている身としては、お日様が沈んでからの富士河口湖町は、本当に天国だ。夕暮れ時からは、気持ちのいい風が吹き抜ける。部屋が2階で、富士(南)や河口湖(北)からの風が来るんだ。


俺、去年も一昨年も、そして今年もエアコンを使っていない。

部屋の窓を全開にして、風を入れ、薄着。暑さのピーク時は扇風機で、しのげる。


夜は、真夏でも明け方などは寒い。下着で寝てるんだが、さすがに明け方は薄いブランケットを掛ける。


東京の暑さは、異常としか言いようがない。

ただの暑さではなく、エアコン室外機が造り出す熱帯である。


近い将来、人間が生活出来なくなる事も想定して、東京の都市計画は進めるべきだろうね。


故郷がある方は、くにに帰って、生きるのも有りだと思う。


俺は両親が既に他界しているので、福島市が実家、という意識はもう無い。福島は、実家を継いだ兄貴の家が有るところとしか感じない。


今、自分が暮らす部屋が、俺の実家である。

(追記: って言うか、実際は目黒の姉上夫婦の家が、実家だなあ。目黒には本当にお世話になってます( T∀T))


鳥やセミどもの鳴くのを聴きながら、ボンヤリノンビリ休日を過ごす、俺が昔から(学生時代から)求めてていたのは、この生活である。


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