二足のワラジ2 | Rainbow Heart

二足のワラジ2

この頃 毎日 毎日が戦争のように、働いて 働いて 色々な夢を持ち始めた時期でもあった。


しかし、体は ひとつしかない。。。。


毎日の疲労は、若い私でも限界を感じるほどだった。。


美容室で、お客様のシャンプーをしている 最中に居眠りしちゃって

何分くらい シャンプーしていたか 分からなくなるほどだった。。。


ヘアードライ(髪の毛をドライヤーで乾かすこと)を

先輩から頼まれると

ドライヤーの温かい温風で、フアフアと眠りの世界へ引き込まれて

ドライヤーを、お客様の頭に『がっん』

そんなこともあった。。。


それでも、夜のバイトは続けた。。。


それは、この頃 海外の有名な美容学校に留学するのが

流行っていた。


私の知っている人も行っていた。。


私も、希望に胸を膨らませて貯金して行こう。

特殊メイクも教わりたい。

そう考えていた。。。


早く、お金を貯めるには、夜の仕事をメインにすることだった。


美容室の上司に、お店を辞めたい事を伝えたが

2ヶ月以上 説得され、なかなか退職できなかった。


そこで、私はある日 自分の荷物をまとめ

いつも、気にしていてくれた 先輩のお店に行き

「明日から、もう お店には行かない」って話に行った。


先輩も、私を説得してくれたけど、私は考えない。

自分が思ったことを直進してしまうタイプ。


ここからが、本当に自分を見失い、誘惑の夜の女

自分の体を道具として思ってなかった。


転落。。。。。。


借金。。。。。。


逃亡。。。。。。。。


になった私が始まる。