〇率直な思い
 頸椎症性神経根症の手術を2016年4月(内視鏡下頚椎後方椎間孔拡大術)そして2016年10月(顕微鏡下頚椎前方椎間孔拡大術=MacF)に2回受けた。しかし術後、術前に増して痛み痺れが今もある。軽快した事はない。
 結果としての現実がそうなので、手術した事を後悔している。神経根症は原則保存療法でという原則を踏み外した自分の浅慮と痛みへの自分の弱さに後悔している。
 手術は激痛で眠れないような方がする最後の手段であり、私のような中程度の痛み痺れの場合はもっと保存療法を続けるべきであった。不可逆的な結果となる手術(特にMacF)はすべきではないと思う。手術後知人と話していると頸椎症性神経根症になった経験があり全員自然治癒していた事を知った。激痛の人もいた。

 この手術適応か否かの最終総合判断は自分の責任ではある。でも医学的な手術適応の判断は専門的な知識をもった医師にも責任があるのでは?少なくとも私の最終総合決断をするにあたってもっと情報提供(合併症等のIC)をして欲しかったと思う。

 2回目の手術をしてまもなく4年が経過する今、付き纏う後悔を「冷静に」吐き出し文章化することにより自分なりに気持ちを整理して、with painという新しい日常を前を向いて生きることとしたい。後悔とは本来「負」の感情なので逆に更なる後悔や憎しみに囚われる事にならないように言葉に注意して記事を書きたい。

 また頸椎症性神経根症の手術を検討されている方はこの記事を参考に慎重に判断をして欲しいと思います。専門的な医学知識は乏しく説得力はないかもしれませんが、手術の当事者として生の体験を語る意味はあると思っています。


1.術前の不安が的中

手術により頚椎が不安定になるのでは?(執刀医否定)という不安が的中。

1回目の手術(内視鏡下頚椎後方椎間孔拡大術)

画像は2回目の手術後6月検診の時に撮影したCTの3D画像

 

2回目の手術(顕微鏡下頚椎前方椎間孔拡大術=MacF)

画像は2回目の手術後6月検診の時のCT画像


2回目手術(MacF)前後のCTの3D画像比較。
 椎間孔は拡がっているけれどC6番を支えるC7番ルシュカ関節が削られ不安定になっていると素人には思われる。そしてc6とc7の間隔は明らかに狭くなっている。椎間板はかなりストレスを受けているのではと思われる。
 先日病状が悪化したので、地元の病院でCTとMRI検査を受けたところ、椎間高は明らかに低くなっていた。そして椎間板はストレスの結果変性が進みその機能を完全になくしている事を医師に指摘された。更にC7の椎体には大小複数の陥没が見られた。
「ルシュカ関節が削られ不安定になっている」と【素人】判断と書いたけれど、最近以下の論文も発見した。
臨床整形外科33巻4号「頚椎ForaminotomyとLuschka関節切除が椎間安定性に及ぼす生体力学的効果」


この論文は1998年に発表されている。
その論文の結論は、「脊椎腫瘍,外傷,脊椎手術等でLuschka関節が破壊された場合の椎間安定性は多方向性に損なわれ,特に伸展,側屈安定性への影響が大きいといえる

 以下私の思いを一機に詳しく書いてしまいたいのですが、腕が痺れてPCに長時間向かうことが出来ないので、記事は複数回に分けて書くことにしました。

 なお、記事を一度公開したのですが「後悔や憎しみに囚われる事にならないように言葉に注意して記事を書きたい。」との意図に反してるのかなと思われる微妙な表現になっている記事もあるので、以降の記事はアメンバー限定にしたいと思います。