このところ首肩こりと腕の痺れ痛みそして手の痺れが強くなってきている。
 定期的に通院している整形外科の理学療法士に胸郭出口症候群ではないかと言われている。ある姿勢をとって脈を触診すると脈が消えるというテストでそのように言われている。
 ランドセンを初めて処方した医師にも言われた事がある。「胸郭出口症候群の治療は?」と聞くと知らないようで助手についていた鍼灸師に「何が方法ある?」と聞いていた。結局何の指導もなく診察は終わったのだけど、その時病名だけつけて治療しないのってあり?と思った。今思うのは、その時頚椎症と胸郭出口症候群の鑑別が出来ていたなら頚椎症の手術は回避出来たかもしれない。頚椎の手術をして痛み痺れが収まらないのは別の原因(=胸郭出口症候群)があったのではとも思うのである。
 改めて胸郭出口症候群の事を調べると、殆ど頚椎症性神経根症と同じ症状を示す事を確認できた。

胸郭出口症候群とは
 胸郭出口症候群とは、腕神経叢や鎖骨下動脈が胸郭付近で絞扼(こうやく)され上肢痛、上肢の痺れ、頚肩腕痛が生じる病態である。
○原因
 ア)上肢やその付け根の肩甲帯の運動や感覚を支配する腕神経叢=図1の黄色の部分

 イ)鎖骨下動脈=図1の赤の太い線
 上記ア)及びイ)は図1の①②③の狭い間隙の中を走行しており、それぞれの部位で絞扼される能性がある。


図1
①前斜角筋と中斜角筋の間=図2の斜角筋隙
②鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間隙=図2の助鎖間隙
③小胸筋の肩甲骨烏口突起停止部の後方=図2の小胸筋間隙

図2=図1を模式的に分かりやすくしたもの。


 神経や血管が絞扼されると、神経障害と血流障害に基づく上肢痛、上肢のしびれ、頚肩腕痛が生じる。
 その絞扼部位によって、斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群と呼ばれるが、総称して胸郭出口症候群と言う。

 腕神経叢は、腕の下方で、正中神経、橈骨神経、尺骨神経等に枝分かれする。(下図3,4参照)のでそれぞれの神経が支配する部位に下に示す①〜⑥のような症状が出る。


図3=正中神経、尺骨神経の支配領域

図4=橈骨神経の支配領域

○症状
上肢のしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛み。
②前腕尺側と手の小指側に沿ってうずくような、ときには刺すような痛みと、しびれ感、ビリビリ感などの感覚障害
③握力低下
④巧緻障害細
⑤手の甲の骨の間がへこむ。
⑥手のひらの小指側のもりあがりがやせる。
⑦腕は白っぽくなり、痛みが生じる。(動脈圧迫)
⑧手・腕は青紫色になります。(静脈圧迫)


 私の場合、①②④⑤の症状が出ている。それで週1回のリハビリではあまり改善しないので、このHPを参考にストレッチをしている。

 本当はこんな事をスマホで長時間調べブログにアップする作業をしない事が症状の悪化をさせない事に繋がるのではとと思う。