年末なので、頸椎ヘルニアの手術後(術後1年2ケ月)の状態をまとめて書いて見る。

1.概要

 術後直後のリバウンド症状の強さを10とすると、4~6くらいにまで軽減していると思う。

2.具体的症状の変化

 術直後は、肩甲骨周り、左腕の付け根、二の腕、肘付近の痛みと左指の痺れが同時に複数あり、首周りの違和感とコリがあった。

 今は痛みが同時に複数ではなく、今日は腕の付け根、昨日は肘付近と移動しながらほぼ一カ所に限定になった事。そして指の痺れはあまり意識しない程度に緩和、しかし中指だけは痺れが残りかつ第2関節が拘縮気味で曲げると弱い痛みがある。ただ手術した周辺に違和感というか強く曲げ伸ばしすると怖いなという感覚は常に残っている。首肩のコリは変わらない。

 しかし、これらの痛みも就寝すると次第に引いていき痛み無く眠れる。

 首は歩く時も含めて下向きが楽。というか顎をひいていると楽。正面を向き正しい姿勢?にしていると特に振動があると首周りに違和感を感じる。痛みが出そうで怖い。

 パソコン操作時は首枕、希に30分以上運転しないといけない時はソフトカラーをしている。これらの動作の時はついつい背筋腹筋がないのか、背中が曲がり首だけ前に出ている格好になりがち、テレビを見ている時も同じ。天井を見る動作で首を曲げても痛くないのだけど、この格好をしばらく継続していると二の腕に鈍い痛みが発生する。

 握力は右52kg 左49kgで落ちていない。

 

3.対策

①漢方内科の受診

・首の後ろのうっ血を吸い玉で取った後、肩甲骨周辺への鍼灸

・八味丸の処方

   

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 薬の効能書きには、「年齢を重ねると、体のうるおいや温かみをつくり出せず、体が乾いて冷え、柔軟性もまた失われていきます。八味丸は、冷えにともなう痛みを取るのによく用いられる「附子剤」の一つでもあり、体を温めることで、中高年によくみられる足腰などの慢性的な痛みやしびれの改善をはかります。」とある。

 直接頸椎の痛みへの処方ではないと思われる。診察の際、「腰・下肢も弱ってきている」という診断があったのと、腎臓機能が落ちているので処方されたのだと思う。

・抑肝散加陳皮半夏の処方

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煎じ薬として処方されている。

 この薬は本来精神系の漢方薬だと思うのだけど、以下のような論文もあり、私の主治医も痛み止め兼精神系の症状緩和も期待して処方しているものと理解している。

順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター 麻酔科・ペインクリニック光畑 裕正

「慢性疼痛は複雑な病態を呈し, 治療に難渋することがしばしば見受けられる. 西洋医学的治療で鎮痛が得られない症例で漢方薬が有効なことがある. 抑肝散は抗アロディニア作用があり, 神経障害性疼痛を含む慢性痛に効果がある. 抑肝散は絞扼性神経損傷ラットモデルで抗アロディニア作用を示し, その機序の一つはグルタミン酸トランスポーター活性化によりグルタミン酸濃度を低下させることを筆者らは明らかにした. また 慢性痛は冷えを伴うことが多く, 当帰芍薬散, 苓姜朮甘湯, 当帰四逆加呉茱萸生姜湯, 真武湯, 八味地黄丸など冷えを改善する方剤が効果を示す. また慢性痛では気の異常 (気鬱, 気逆, 気虚) を伴うことが多く, 半夏厚朴湯や四逆散, 柴胡疏肝湯など気剤が著効することがある. 慢性疼痛治療の一つの選択肢として漢方は有用である.」

 

②針治療

  トリガーポイント鍼治療を2週間に1回くらいしている。斜角筋のトリガーポイントに針治療し筋膜リリースすると、肩甲骨、腕等の痛みが軽減すると言われているので治療してもらっている。また頸椎ヘルニアにより慢性的なコリが悪化したので、それへの効果も期待して。

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左が痛み発生の場所、右がその痛みのトリガーポイントである斜角筋

 私の実感としては鍼治療の効果は劇的ではなく、かつ効果も1~2日で消えてしまう。大分のクリニックで行った生理的食塩水を注入して筋膜リリースする方法は、大きな効果があったと思うけれど、遠いのでなかなかいけない。

 

③ランドセンの服用

 この薬を痛み止めとして、服用開始したのは、2016年4月末だから、1年8ケ月の服用期間。抗不安薬でもあるので心配して質問すると、「安全な薬です。3年間飲んでも耐性依存性はないです」と言われたので信用して服用していた。

 痛み止めとして効果を実感出来たのは1~2ケ月。今効果があるかどうか分からない。2017年6月末から減薬を開始して1日3錠から現在2錠にして3ケ月ほどステイしているけれど、痛みが酷くならないので、効果はなくなっていると思われる。

 現在は、抗不安薬として心療内科で処方されているが、効果はない。服用開始後4ケ月経過して不安神経症が発症したわけで、服用していて不安神経症が出てきたわけなので、普通に経時的に解釈すればこの薬が効くわけないと思う。それととても怖い薬だと分かったので、前述のとおり、2017年6月末から減薬している。医師は患者が何も言わなければ処方を漫然と何故続けるのだろう?自分で減薬・断薬方法を考えないといけないのはどうしてだろう?

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④「脊椎セラピー」治療

 車で5分の所にある温泉にあるMasterV3という治療器に週3~4回乗っている。以下のような効能書きがwebにある。???と思うむきもあるけれど、入浴後これに乗ると身体が芯から温まるのは事実。それで通っている。免疫力向上には良いと思っている。

セラゼム・マスターV3の原理

・CERAGEM Pressure 

CERAGEM Pressureは、遠赤外性輻射熱を発生させる加温加圧ヒスイ球軸が脊椎部位の一定ポイントに集中的に熱を加える効果と、 加温加圧ヒスイ球軸の圧迫力で刺激を与えるセラゼムの特有のテクニックです。

・CERAGEM Chiropractor 

脊椎部位を上下左右に動く加温加圧ヒスイ球軸は、硬くなっている筋肉を和らげ、身体の緊張をほぐします。加温加圧ヒスイ球軸の刺激は次元が違う感じ方と満足感を与えます。 また、脊椎曲線に沿って動くように人体工学的に設計されている加温加圧ヒスイ球軸は、脊椎部位に適切な刺激を与え、より楽で効果的なリラクゼーションを提供します。

・CERAGEM Warmth

遠赤外線輻射熱が全般的な健康に良いと言う事実はすでに多くの研究で発表されています。 マスターV3の特殊発熱体と天然ヒスイ石を使った加温加圧ヒスイ球軸で身体全体を温めます。

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⑤ストレッチ

 以下のように斜角筋のストレッチとラジオ体操そしてウォーキングをしている。体幹を鍛えるピラティスもしたのだけど、方法がよく分からない。

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