4月21日(金)、SC病院で術後6ケ月の診察。前日松山を出て6時間電車に揺られて疲労困憊して浜松駅に到着。駅近くのホテルでしばらく休んで、駅地下で夕食に鰻丼を食べる。今回の診察は術後6ケ月経過しているのでリバウンド症状も収まっている想定で診察のみの予定だったが、痛みが続いているので、無理を言って、CTとMRIの画像検査もしてもらった。

 結果は、画像上は経過良好。再狭窄もない。痛みが続くのは、CRPS(複合性局所疼痛症候群)かもしれないが、可能性は低い。心因性の疼痛あるいは神経障害生疼痛が考えられるので、リリカあるいはサインバルタの処方を勧められた。自然治癒する事も期待されるとの事。

 結局、今後の事も考えてリリカあるいはサインバルタは地元の心療内科で判断して処方してもらうこととした。そこで、SC病院での薬の処方は、ロキソニン60mg~毎食後1、レパミピド100mg~毎食後1、ノイロトロピン4単位~朝・夕食後2が中止となり、メコバラミン500μg~毎食後1とエペリゾン50mg~毎食後1が90日処方された。次回の診察予約はなく、何か変化があれば電話予約することとなった。

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CT画像。下から3つめが拡大された椎間孔

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MRI画像。再狭窄はみられない。

 

 

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新幹線のグリーン車、ほとんど乗客がいない。

 診察が終わり浜松駅に着いたのが4時過ぎ、途中神戸等でもう一泊することも考えたが、ホテルでは眠れない性格だし猫も帰りをまっているので、その日に松山まで帰ることにした。その代わり、帰りの列車はグリーン車にした。新幹線のグリーン車は人生初めての経験。快適だったが、岡山から松山までの在来線は特急とは思えないほどガタンゴトンと遅く色んな駅に止まる。そして乗り心地も悪い。23時半にようやく松山に到着。不安神経症も抱えているので、心身ともに疲れ果てた旅行だった。この時は先に灯りが見えない状況だったので尚更だった。

 松山に帰り、かかりつけの心療内科を受診し、T先生に勧められたリリカあるいはサインバルタの処方を相談したところ、この心療内科でサインバルタを以前処方され私の身体に合わなかった経緯があるので、先生は迷うことなくリリカの処方となった。(リリカも以前、別のペインクリニックで服用して効果がなかった経験を持っていたが、過去別の薬だが間隔をおいての2度目の服用で効果が出た経験も持ち合わせているので、先生の処方に従った。)最初から75mg朝夕それぞれ1回の服用。私のクレアチニン・クリアランスの値がこの数年54前後なので、リリカの維持量は1日150mgだ。徐徐に増やしていくのではなく、最初から維持量だった。

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 なんと、リリカの処方が逆転ホームランとなった。上腕の焼き付くような痛みが消えたが、総じて痛みは2~3割減くらい。期待していなかった効果が別に出たのだ。不安神経症の症状である「不安感」が9割減となったのである。メンタル面の改善があると、生活の質も上がってくる。行動範囲も広がって来た。

 当該心療内科では、何種類もの抗うつ剤を試してみたがどれも効果がないので、「最後の手段として」ラミクタールが処方され、順次増量し1日150mg服用の段階だったが、リリカで不安感がほぼ消えたので、ラミクタールを5月9日に中止した。果たして減量ではなく中止したのが良かったのかどうか判断しかねている。ラミクタール中止後、何故か逆にリリカの副作用の眠気が増し、やる気が減退している。不安感はほとんどなあが、鬱状態に近い。次回の心療内科の受診の際相談してみよう。抗不安薬としてランドセンを服用していて、ラミクタールを復活すると、抗てんかん薬を3種類服用することになりそれも素人ながら考えものだなと思うところもあるし、、、。

 あと、継続してリリカを服用して痛みがもっと収まれば良いのだが、、、。

 

 後日、友人の整形外科医に画像を見せて意見をもらったところ、そもそも画像のみで「手術は100%成功」と判断できるものはないという前提で聞いてほしいが、今回の手術は、なし得るベストの事が出来ていると思われる。逆に言えば、1回目の徳島の手術は失敗例だったと判断できるけれど、今回の手術は失敗ではない。成功だったと自分で納得した方が気持のうえでも得策である。

 痛みが残っているのは、圧迫が解除されてはいるが、神経が傷ついた痛みの「発火場所」が残っているせいだろう。リリカが効いて痛みが多少なりとも収まっているのがその証拠。全く効かない人もいるのでラッキーと思うべき。

 好きな登山の趣味もリハビリ的に再開し前向きに楽しく生きたほうが良い。手術は上手くいった、痛みも収まりつつあるのでよしとしよう、痛みは残るかもしれないが激痛ではないし、我々くらいの年になると痛みを抱えて生きている人はたくさんいる。自分だけが特別じゃない。痛みに振り舞わされるのじゃなくて、上手く痛みとつきあっていこうと前向きに考えた方が得策である。こんな意見だった。(半分は自分の考えを含めて編集しています。)