松たか子さん、素敵な女優さんに成長してたんですね。
ちょっとした仕草に、女性らしく美しく上品でありながら、奔放な人妻という色っぽさも滲み出ている。

「小さなおうち」観ました。

ステレオタイプのあからさまな不倫ドロドロドラマに展開するのではなく、太平洋戦争前後の日常を煽る事無く、あくまで淡々と丁寧に…。
感じさせる、匂わせる、想像させる。
そうでないと面白く無いですよね。
丘の上にある赤い屋根の小さなお家に住む会社員の夫と妻子、お手伝いさん、デザイナーの青年、それを取り巻く人たち、時を経て平成のその家族… 。
お手伝いさんの孫の目を通して、上手く絡めて演出してあって、どんどん深まる内容に引き込まれました。

誰にも言えない奥様の秘密。
ずっと心に秘め亡くなった祖母(お手伝いさん)のもう一つの秘密。
決して、明らかにされるのを望んではいなかったろう…。
しかし、過去と未来が繋がった時、許され、悲しみは新しい絆へと変化する。

あぁ良く生きられたなって、彼女の人生の切なさ、背負う重さを思いやるとともに深く感銘。
倍賞千恵子さん、すばらしいです!

あくまで淡々と…。
人の業、運命。
自分の人生を生ききる事。

そして、受け継がれる愛情。


やはり、山田洋次監督作品でした。