フードアレルギー(食物アレルギー)と呼ばれるものには2種類あります

食物摂取後短時間でアレルギー反応が出る即時型(IgEと呼ばれる抗体が関係)
→食べて1時間くらいの間に蕁麻疹や発疹かゆみ下痢や呼吸困難などが現れるため原因食物が特定しやすく健康保険で検査して調べることができます

もうひとつは食物摂取後6時間から24時間くらい後になってから反応が出る遅延型(IgGと呼ばれる抗体が関係)
→症状が出るまでに時間がかかるため出現した症状が食べ物が原因であると気が付かないことが多く頭痛、めまい、下痢、疲労感、うつ状態など様々な症状が出るとされています

遅延型アレルギーで起こりうる症状
消化器系:便秘・下痢・腹痛・吐き気・過敏性腸症候群など
神経系:頭痛・うつ状態・情緒不安定・集中力不足など
筋骨格系:関節炎・筋肉痛・関節リウマチなど
泌尿器・生殖系: 頻尿・尿意切迫・夜尿症(小児)・おりもの・月経前症候群など
呼吸器系:喘息、鼻水・鼻づまり・慢性副鼻腔炎 など
循環器系:不整脈・高血圧など
皮膚:ニキビ・アトピー性皮膚炎・ふけ・蕁麻疹・肌荒れ・多汗
その他 肥満・不整脈・慢性疲労・倦怠感・口内炎・むくみ・体重増加など

残念ながらこの遅延型フードアレルギーについてはまだ日本では認識があまりされておらず
保険診療でできる即時型のアレルギー検査が陰性であると食物のアレルギーはありませんと病院で言われてしまうこともあるようです
また欧米では常識となっているこの検査ですが日本では健康保険の適応はなくまだ行えないためアメリカへ検体を送り検査を依頼しなくてはならないため結果がでるまでには約3週間かかってしまいます

この遅延型フードアレルギーは同じ食品を続けて摂取することが原因となって起こることが多いようです
健康や美容のためにと多く食べているものや好きで頻回にたくさん食べているものが原因になりやすく
過剰に摂取した食材が消化能力を超えたことにより腸管の膜のフィルター部分につまりそれを体が異物と認識してアレルギー抗体を作り出してしまうそうです

検査は以下の96種の食材について行います

<検査項目 96種類 スタンダードフードパネル(日本)>

乳製品:カゼイン、チェダーチーズ、カッテージチーズ、牛乳、ホエイ(乳清)、ヨーグルト

フルーツ:りんご、アボガド、バナナ、網メロン、チェリー、ココナッツ、
赤ブドウ(ミックス)、グレープフルーツ、キウイ、レモン、マンゴー、オレンジ、パパイヤ、桃、パイナップル、いちご、スイカ

魚介類:アワビ、ハマグリ、タラ、カニ、イカ、牡蠣、バラフエダイ、鮭、ホタテ貝、シーバス、エビ、マグロ

スパイス:カレーパウダー、しょうが、マスタード、黒胡椒、チリ(カイエン)、バニラ

牛、鶏、卵白、卵黄、ラム、豚

ナッツ・穀物:アーモンド、キドニー豆、あずき、大豆、さやいんげん、蕎麦粉、カシューナッツ、トウモロコシ、
小麦グルテン、緑豆、オート麦、ピーナッツ、ピスタチオ、玄米、白米、ライ麦、ごま、くるみ、全粒小麦

野菜:たけのこ、もやし、ニガウリ、ブロッコリー、キャベツ、人参、カリフラワー、セロリ、きゅうり、ナス、にんにく、昆布、リーキ、レタス、マッシュルーム、オリーブ、たまねぎ、ピーマン、さつまいも、じゃがいも、かぼちゃ、ほうれん草、トマト

その他:カカオ、コーヒー、はちみつ、さとうきび、緑茶、製パン用イースト、醸造用イースト



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