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2023年
激動の4月
校庭の端っこのクローバー
初めて踏み入れる未知の世界
この１週間は特に大変だった........
退職した大手外資系企業で
リモートワークを続けていたら
長い経験値があるから
ある意味「楽」
ある程度
見通しが持てたし
仕事のコントロールもできた
だけど
教員採用試験に合格して
転職しなかったら
決して経験できなかったこと
それは
たとえば
こんなこと
- か〜な〜り早起きしてきちんとしたメイクで身なりを整える
- 朝のラッシュアワーの電車の人々の人間観察ができる
- 保護者の立場では入れなかった職員室に堂々と出勤できる
- 学校の子どもたちに毎日「おはようございます」のあいさつができる
- 学校の子どもたちとリアルでライブ感のある授業ができる
- 引き渡し時の保護者と会話ができる
- 幅広い年齢の先生と関わりが持てる
- 帰路の充実感は半端ないっ
- 家族で食べる夕食がシアワセ
- リビングのソファーで寝落ちの気持ちよさよ
その日々のなかでのできごと
学校としてもレアなことらしい
なんと！
２年生の担任の先生全員がコロナ陽性に！
一部の児童も！！
当日の朝に
2年生の１クラスの代理担任をやることを伝えられ
児童の情報を調べる時間もない！
児童との信頼関係もない！
児童だって
「この先生だれ〜？」状態
いつもの先生がいない
同じクラスの仲良しのお友だちも
コロナでお休み
わたしも
2年生がなにを習っているのかわからない
児童の登校から下校までの時間
いったい何をやる
2年生の別のクラスの臨時対応をしたベテラン先生
2年生全クラスの国語と算数のプリントを用意してくれた！
国語の数時間を読書に充てることにした！
朝と帰りの会の内容はクラスに張り出してあった！
わたしの担当の授業は他の先生が変わってくれた！
ちゃんとできるのか？
わたし？！
不安感は児童に伝わるし
先生たちの都合は児童には関係ない
だから
わたしの不安な気持ちは脇に置いて
マスクのなかで口角を上げて笑顔で接する
でも
わたしの担当の授業を
対応している代理の先生は
宿題とか課題のある児童に対しては
どこまでやってくれるのか
体育や図工など専科の先生が授業をしてくれる時間
わたしにとって授業がない「空き時間」は
職員室にいていいのか
わからないことだらけ
ハテナだらけ
不安で
新米のわたし
何をすればいいのかわからないうえ
聞きたくても
周囲の先生たちも忙しい
そんなとき
重複(障害が２つ以上ある)児童の
音楽の授業のサポートを依頼された
えっ
わたしは今度はそっち行くの
特別支援学校は
一人ひとりのサポートができるように
１クラスの人数設定が非常に少ない
一般の学校の１/４くらい
その日の2年生のクラスは
咳やらで念の為の欠席の児童も多く
登校して来たのはたった２人だったから
他のクラスに入れてもらった
わたしは音楽の授業へサポートに行き
癒しの音楽と楽しそうな児童たちの姿に
なんだか涙腺が危うい
一粒の涙がポロリ
音楽の授業の終了後の職員室にて
音楽の先生が
サポートのお礼と
急に呼んだおわびを伝えてくれた
音楽の先生に胸のうちを話したら
少しスッキリ
我が家に帰宅して
きこえないわたし
補聴器外して
あー
この静寂の心地よさよ
しずかで落ち着く〜
きこえる夫が
作った愛情ご飯は
手作り餃子
末っ子の中学生ブルースカイも手伝った
家族と食べたら
元気ふっかーつ
またしても
リビングで寝落ちして
起きたら
かなりスッキリ
ココロって不思議〜
人生半世紀を生きて
未知の世界
初めての学校教育の世界で
大変な思い
「大変」は
「大きく変わる」と書く
それって伸び代があるってこと
かもしれない
わたしも成長できるってこと
かもしれない
新年度の初めで
4月の終わりに
そんなことを想う
