今日は冬至だった。すっかり忘れていた。季節感のない生活をしているとふと気がつくととんでもなく時が過ぎてしまっている。かぼちゃもゆずも今年は忘れてしまった。

昨日は皆既月食があったらしい。曇ってしまって観察できなかったそうだけれど、天文イベントを知らずに過ごしてしまうというのはなんだかなぁ。








私が今いる寮で退寮者が出ていた。気づいたのは3日ほど前だ。受験まであと僅かなのに、彼はこれだけ勉強したのだから絶対にどこかに受かるだろうに。

私の言動に傷つけるようなところがあったのではないか?不安になってくる。

経済的理由ではないことを祈る。もしそうだったとしたら今までの彼の努力はどうなってしまうのだ。悲しすぎるではないか。

寮の他の人と残された荷物を片付けていると中から紙が出てきた。「世界がもし100人の村だったら」「ハーバード大学図書館訓示」。その一節

1人は(そうたった1人)は大学の教育を受け
そしてたった1人だけがコンピューターを所有しています



もし…略…家のどこかに小銭の入った入れ物があるなら…
あなたはこの世界でもっとも裕福な上位8%のうちのひとりです。
「世界がもし100人の村だったら」

2.今俺が無駄に過ごした時間は、昨日死んでいったやつが渇望してた時である。
「ハーバード大学図書館訓示」

彼がこれを残していったのは、ただ置いていっただけなのか、それともなにか意図があったのか、もう私にはわからない。
ただ願わくば、彼が来春何らかの方法で大学生活を手にせんことを。