今日寮の友人と話をしていると、iPhoneの図書館検索アプリが話題になった。

無料でダウンロードできた、全国の図書館の所在地が地図に表示される、通学に使っている鉄道沿線の図書館はどこにあるかを調べるのに使った、と友人は言った。

自分は、なかなかすごい、というようなことを言った。すると彼は応えて言った。

「蔵書検索もできる」

あまりに驚いて声を上げてしまった。

ほんの10年ほど前まで図書館まで出向いても、目的の本がそこにあるか調べるのはひと苦労だったのだ。貴重書なら所蔵する図書館を探すだけでも何日もかかった。

それが手のひらの中で数秒のうちにできるようになったのだ。

友人に頼んで試しに使わせてもらった。

自分の地元の地名を検索すると、地元の新聞社が数年前に出版した本まで出てきた。

所蔵図書館を検索をすると地元の田舎町の図書館が出てきた。そしてなんと、現在貸し出し中かどうかまで表示されたのだ。

しかも、他の所蔵図書館リストには公民館併設の図書館から大学の図書館まで表示されたのだ。

学者や研究者には文献探しの地獄からの解放の知らせだろう。

ただし、残念なことには市町村の中には蔵書リストが電子化されていない所があり検索できなかった。

また、原則として検索できる本は大手オンライン書店が登録している本(在庫0でもよい)で、古すぎる本や自費出版して図書館に配ったような本は検索できなかった。

それでもこれはまさに革命だ。これから順次検索対象の範囲は拡大していくだろう。

アプリ開発者は誰かは確認しなかったけれど、人間が初めて図書館を作った時以来の永遠の夢の実現に大いに奮闘したのだろう。

この先の展開が大変興味深い。