数年前から金木犀が咲き始めた。学校からの帰り道、ふと甘い香りに気がついて、見上げると金木犀だった。

普段は金木犀の木なんて全然気にしないのに、この香りが漂ってくると途端に意識に上ってくる。

もう、秋。これから季節は一歩一歩、冬に向かっていく。今年もだいぶ過ぎ去った。

はたして私は今年の春そして夏を有効に過ごせただろうか。

金木犀の香る通りを歩くと、不思議な懐かしさと寂しさを感じてしまう。