幽霊も恐れて逃げ出す

 

なんてビックリな表現をされる魁罡(かいごう)という星。

 

魁罡は、庚辰・庚戌・壬辰・戊戌がある命式です。

 

先の呼ばれ方でもわかるように、強いパワーが秘められています。

 

その強さのため、人生の振幅も大きく、行運の吉凶によって大成功するか、どん底を経験するか。

 

また、一般常識に照らして安定的な道を選ぶと、かえってトラブルに巻き込まれたり、運気の低迷を招きます。

 

自分の才能を活かせ、魂を打ち込めるような道、特殊な分野に進むことが出来れば、かなりの成功・発展をなせる命です。

 

私のクライアントで、この魁罡をお持ちの方がいらっしゃるのですが、ホント、魁罡の人生だなと思います。

 

 

 

 

 

日柱が庚辰で魁罡のお生まれです。

 

月支の本気が己なので印綬格となり、身旺の命式です。

 

水、木、火を喜び、土、金は忌神です。

 

身旺の人は、魁罡の特徴である人生のアップダウンを乗り越える強さを持っていますし、印星があるので、成功を暗示しているのですが、庚辰の魁罡は、官星があると出世を閉ざされる可能性もあり吉凶あわせもつ命式です。

 

どちらに触れるかは、大運や流年でどのような星が廻って来るかになります。

 

 

この方は、丙申の年、仕事のトラブルで精神的に追い込まれ、会社で倒れ、そのまま休職に入りました。

 

丙は、魁罡が嫌う偏官で要注意の運気。

 

また、申の金によって乙庚干合が金になり、申酉は半三会で金が強くなってます。

 

金は忌神ですので、運気の低迷期となります。

 

 

その後、1年ほどして会社に復帰となりましたが、自分の望む以前の仕事には戻れず、ある意味、窓際に追いやられてしまったそうです。

 

その未来のみえない状況を数年過ごされた後、以前からやりたいと思ってたフリーのお仕事へと進むこととなりました。

 

ガラッと違う特殊な分野への転身。

 

まさに、魁罡の人って感じです。

 

 

この極端な運気の傾向は、占星術でもあらわれています。

 

 

 

 

太陽 、月 、水星 、金星 、上昇星の土星  が獅子座に入るステリウム。

 

The獅子座って感じのホロスコープです。

 

獅子座は、スポットライトを浴びるような状況で、イキイキと力を発揮出来る星座。

 

また、木星以外は上半球にあり、この方が、表舞台に立ち、大勢の人に認識されたいという気持ちが強く、それが満たされてプライベートも充実するタイプであることを示しています。

 

そんな方が、仕事のトラブルで今までの実績が無かったかのように窓際に追いやられ、今後も挽回のチャンスは与えられないような環境では、耐えられなかっただろうと想像に難しくはありません。

 

そして、四柱推命で要注意の運気ですといった時のトランジット。

 

 

 

 

トランジットの海王星  とネイタルの水星 、金星 、冥王星  でヨッドが形成されてます。

 

ヨッドが作られる時は、変化を促されます。

 

それも、ハードな形で起きがちです。

 

特に、ネイタルのホロスコープにヨッドが無い方は、ヨッドのエネルギーに慣れてないので、かなりシンドイと思います。

 

その海王星  がネイタルの火星  と180°

エネルギーが低下しており健康に注意。

 

自信もなくなりがち。

 

ひどいトラブルにも巻き込まれる可能性があるので、この時期に、新しいプロジェクト始めたり、大きな決断は止めたほうが良い時でした。

 

 

プログレスの太陽  がネイタルの火星  に0°

 

活動的で新しいチャレンジを試みたくなる時期なのですが、準備不足などでそのチャレンジは失敗しやすい。

 

また、病気や事故、トラブルに注意。

 

 

 

やはり、占術が違っても同じ指標が示されますね。