まだ時間のある僕の明日は

分からないけれど、

もう時間のない彼女の明日は

約束されていると思っていた。

毎日本読んでます。7月の18

「君の膵臓をたべたい」住野よるさん


盲腸の抜糸をするために病院にいた

主人公【地味なクラスメイト】。

病院のロビーで彼は

「共病文庫」と書かれた本を見つける。

それには、

膵臓の病気をわずらっていること、

死へのカウントダウンが

始まっていることが書かれていた。

彼と「共病文庫」の持ち主、桜良の

奇妙な関係が始まる…!



「ブロードキャスト」に引き続いて

心臓と脳を鷲掴みにされるような

作品にぶち当たってしまったので

ガッツンガッツン衝撃を受けています。

もちろん、

ものすごい話題になった作品ゆえ、

やっと図書館で巡り会えた~

という思いはあったけども。


膵臓を患い、余命一年くらいの桜良に

まとわりつかれている主人公…

という印象でしばらく読み進めて

いたのだが。だんだんに

人との関わりに慣れていない主人公の

はずが、桜良といると楽しそうに

しているのを見て、

桜良も嬉しいだろうなあ、とか

彼も良かったわねぇ、なんてゆるく

母親目線で読んでしまった自分が

一瞬でもいたことを反省した…。


作品の冒頭に、すでに桜良が亡くなって

いるという表現があったから、

予期している分、辛さも我慢できる

のではないかという勝手な思い込みが

最後の方で崩れさってしまったんだもん。

泣くのを我慢したら(外で読んでいた)

目と鼻がおかしくなってしまった。

桜良が遺した共病文庫や

彼女の発した言葉たち、笑い声…

それらが主人公の彼をこれからも

支え続けていくのかな。


彼を表す【   】の中に

いろんな言葉が入るのが素敵だったな。

ああいうの、初めて見た。

不思議でとても新鮮だった。

ブルー音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符

月に百冊読んでみるチャレンジ、

今日を入れて、あと10日間しかない。

あと50冊なんて…厳しっ。しかし

ギリギリまでやってみる。

今日も良い日になりますように!

ピンク音符月に百冊読んでみるチャレンジピンク音符

昨日読んだ本…

「三島由宇、当選確実!」まはら三桃さん

「青空トランペット」、

「いい人ランキング」吉野万理子さん