最近だと、公園や学校に「こどもの声がうるさい」とクレームが入ることがあるらしい

ネットニュース等でたびたび話題にあがっている

他人事だとずっと思っていたのだが、いまさらながらそうも言えないことに気が付いた

 

と、いうのも、私の家の周りには、小学校・幼稚園・運動場・文化会館があるのだ

これで「うるさくない」わけがない

 

数年前のことだが、週末遊びに来たともだちに、「あなたの家の周りは、平日の夜は静かだけれど、週末の昼間はこんなにうるさいんだね」と言われた

その日は確か、運動関係の大会かなにかが行われていた

小学校のグラウンドも十分広いのだが、こういった大会の時は運動場も使用される

文化会館も駐車場等に使用されてにぎわっている

 

私は3歳からここに住んでいる

途中、何年か離れたこともあったが、結局ここへ帰って来た

うるさいと思った事は一度もない

でも、言われると気になる

しかし、引っ越してきて7年の相方にも聞いてみたが、「別に気にならない」とのことだった

 

うん、やっぱり特にうるさくはない

 

私の住んでいる地域は、いわゆる「閑静な住宅街」に分類される

小学校から近いこともあって、親子連れが多く移り住んできている地域でもある

逆に、私みたいに「こどものいない夫婦」でなおかつ、「実家に戻って来た」人は少ない

ほとんどが、先に述べた「親子連れ」か、「以前から住んでいるご老人」だ

 

先出のようなことを言うともだちは少なく、むしろこのエリアに家があることを羨ましがられることが多い

「静かで平和そうで、いい場所だね」と言われることが大半だ

私は、親の買った土地に移り住んできただけなので、これに対して、「そうでしょ~」というのはいつも気が引ける

いい土地なのかも知れないが、こどものいない私にとっては、あまり魅力はない

駅からもお店からも、絶妙に「ちょっと離れて」いる

だからと言って、親の買った土地にケチをつけるのも、それはそれで忍びない

なので、褒められると「いやいや、週末になると意外と騒がしいんだよ」と言っていた

 

いわゆる謙遜のつもりだった

けれども、今日、はたと気づいた

これ、取り方によっては「こどもの声がうるさい」とクレーム入れるのと変わらないのでは?と

私とともだちの2者間での会話で終わればいいのだが、この会話をご近所さんが聞いたら、やはりいい気持ちはしないのではないだろうか

 

お隣さんのこどもがまだ小さかった時のことを思い出した

父親が「クーラーをつけようと窓を閉めるタイミングと、こどもが泣いているタイミングが一緒になると誤解されそう」と気にしていた

それくらいデリケートな話なのだ

 

ちょっと、私の考えが足りなかったなぁと、いまさらながらヒヤッとした

もう、あんな謙遜いうのやめよう

気づいて良かった

それは間違いない