≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

筒井重行が提唱する「臨床自然運動学」

からだ日記と自然運動と白隠の環(メビウスの輪)その18

今回紹介している絵は、「苦中の楽、楽中の苦」と「巌頭和尚」です。

作者は、白隠慧鶴です(江戸時代中期の禅僧)。

楽は苦の種、苦は楽の種悪人程うるさき者はあらねども、

善人を見いだすの種ならば厳頭和尚(がんとう)は、中国の唐代の禅僧。素晴らしい禅僧でしたが、賊に襲われ首を切られて死んでいます。

白隠禅師は、厳頭和尚の禅画で何を伝えたかったのでしょうか?

お大きな川の流れに自分の二本足のみで立ち、自分の耳目で感じ、

できあいの学問・思想・権威・地位などに倚かからず、自分の中にある真の自己(仏心、仏性、清浄心など)を自覚し、それを自在にはたらかせていくことが大事と表現しているのでしょうか?

医療の現場(心的外傷、道徳的負傷)では、命の流れを意識させる方法で、身心にある無数の無意識のはたらきを誘導させる必要があります、しかし非常な困難をともないます。

それでも、無心で日々患者さんに向き合い続ける必要があります。

そこで、医療従事者自身は「真の自己」の体感を身につける必要がありそうです。

東洋医学では、無病養生法の実践になります。

無(空)病こそ、「不依倚一物」:「ふえいいちもつ」の原点になります。

「いのちの流れとは・・・・トキである」これを体感することが健康には必要。

それには

▪︎全ての出来事に「トキ」がある

▪︎『トキ」は常に揺らいでいる

▪︎揺らぎは、意識と無意識の「間」を揺らぐ

▪︎病気、未病、無病の養生法

▪︎船は、真の自己(仏性)?

▪︎自力(傘)と他力(命の流れ)

▪︎病の根源である「重力」(二つの力、二つの方向性)を如何に体感しそれを臨床に結びつけるか?

▪︎重力の秘密は、独楽の構造と機能を読み解くことが良い。

それは、東洋医学、坐禅の理解につながる。

▪︎いのちの流れは、合掌の秘密を読み解くことが良い

 そして、手合掌する前の、足合掌準備体操がヒントに。

▪︎坐禅時に、「坐板」を頭の上にのせるのも良いかも。

            凡夫なコペル