≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫
「病は氣から」その10
(スライド13)
このスライドは、今回発表した内容で一番大事なものと考えています。
歯科心身症(顎関節症)の、鑑別疾患として、線維筋痛症・慢性疲労症候群などが挙げられており、体と心と口腔を一体として、総合的に診る必要があるようです。
西洋医学と東洋医学の、総合診療が必要ですが、歯の噛み合わせや慢性炎症も、診ることを忘れてはいけません。
原因の多重性は複雑にからんでおり、それをほどくには困難をともないます。
しかし、ヒトを診る視点を時間と空間の広がりに向けると、それは自然とほどけます。重要なことは、患者さんと医師の共同作業です。
顎関節症の診査・診断・治療や養生法には、ヒトが持つ「未知のシステム」、を活用する事が重要だと私は、考えています。
私は、「養生と治療の、一体でのアプローチを忘れないように、心がけています。」
東洋医学は、顎関節症の治療に役に立つのでしょうか?とよく質問を受けます。
東洋医学の最終目的とは〜未知の自然体感覚を感得することにあるようです。
それは、一般的には「整体観念」といわれているようです。
この「整体観念」を理解するには、自我を捨てる必要があるようです?
そして、自我の世界(陰)と無我の世界(陽)との合間を揺らぐことが真理であることの気づきです?
臨床自然運動学は、自分と自然が一体であることを学ぶ学問です。
そして、その一体感覚を深く掘り下げるには、日々忘れることなく続ける必要があります。
厳しい病名であっても、このような養生法を実践すれば、身心は解放され原初の風に乗ることができます。
そうすれば、身心の苦から解放され、安心して「風」にのれ、風を楽しむことができます。
次回は、東洋医学で顎関節症を診ることができるかです。