≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

「病は氣から」その8

(スライド11)

系統発生的に、「歯科臨床」をみる必要があるようです。

ヒトの5億年の記憶が、胎生5週目に、一気に再現されます。 

スライドに示すように、哺乳類は、ホヤから始まり、八目鰻のえらの神経・筋肉・骨は、ヒトの 咀嚼筋/表情筋/舌/下顎骨/上顎骨などに変化し、体壁筋は人の、舌筋から横隔膜、腹直筋、骨盤底筋に変化していきます。

これは、舌/舌骨/肩甲骨の不安定が、横隔膜にまで影響を与え、それは、さらに迷走神経にまで作用して、全身に影響を与え、心身を不安定してしまいます。

さらに、肩甲舌骨筋と迷走神経の走行も、いろんな問題を、起こします。

シーラカンスの鱗は、歯の硬組織と同じものからできています。一本の歯と、全身がつながっており、それは、さらに、自然ともつながっている、可能性があります。

ヒトを診るには、小さな物語を読むより、大きな物語を読み解く必要があります。

ヒトが噛むということは、アゴだけでかむのではなく、全身でかむのです。

次に、顎関節症が、線維筋痛症の鑑別疾患の一つであることから、全身との関係性を忘れてはいけないようです。

次回は,顎関節症と線維筋痛症です。