≪今日のコペル先生の独り言≫

白隠と間(魔)をわたる心構え

賛は「養生も渡世も座頭の丸木はし、わたる

心がよき手引き也」

清水から韮山へ出る途中の小部落の間々には、

丸木を三本継いだだけの橋が狩野川にかかって

いた。

この間々の継橋を、杖をつき、そろそろと這う

ように渡る盲目の座頭が画かれている。

3人の座頭と見てもよいが、一人の座頭の渡って

いく進み具合と見ても良いだろう。

生きていくのは厳しく困難だが、前に進もうと

する心が大事である。

           (永青文庫解説)

コペル先生には、瀕死の蝉が無心に、前に前に進もうとしている

ようにみえる・・・・ただまえに・・・・それは、ただ原初へ!

「やがて死ぬ けしきはみえず 蝉の声」

                   芭蕉