≪高次制御システムとしての自律神経の活き≫ その1
僕が口ぱくぱく健康法を説明する時に、 口をぱくぱくすることで、迷走神経を刺激して体の不調を改善するといってまいりました。そのことを後押ししてくれるのが以下の記事です。
興味のある方は一度読んで見てください。コペル先生より
追伸:口ぱくぱくは、 手術も注射も薬もいらないからもっといい! 最先端の医学なんだよ!
日経サイエンス
2015年6月号 特集脳刺激治療 炎症を治す。バイオエレクトロニック医薬
神経系を刺激する装置が、炎症や自己免疫疾患の治療薬に取って代わるかもしれない。
http://www.igm.hokudai.ac.jp/…/%E6%97%A5%E7%B5%8C%E3%82%B5%…
将来,体内に埋め込んだコンパクトな電気刺激発生装置で様々な病気を治療するようになるかもしれない。1つは炎症治療。私たちの体には炎症を防ぐ仕組みが備わっている。熱や化学物質などにさらされた場合,そうしたストレスに体が過剰反応しないように,ある種の電気シグナルが脳から体内の器官に送り出され,炎症を引き起こす免疫分子の産生を抑制する。体内に埋め込んだ装置で,そうした電気シグナルを発生させることで,この仕組みを働かせるわけだ。重いうつ病(大うつ病)の治療も有望視されている。大うつ病は脳内の複数の神経回路が正常に機能しないことで起こるとみられる。そこで,そうした回路に電流を流して信号伝達の障害を正すことで症状を緩和できる可能性がある。
炎症を治すバイオエレクトロニック医薬
熱や圧力,光,化学物質にさらされると,体の器官がそれらのストレスに過剰反応するのを阻止するプロセスが開始される。脳と体の他の器官を結ぶ神経が伝える電気シグナルが,炎症を引き起こす免疫分子の産生を抑制している。体内に埋め込まれた医療装置で神経経路を刺激することで,体が持つ炎症抑制機能を補完できるかもしれない。バイオエレクトロニック医学は,電気刺激を利用して炎症などの疾患の治療を目指す新しい分野だ。
難治性うつ病に効果 脳回路を再起動
米国人の約17%は一生のうちのどこかで,「大うつ病エピソード」と呼ばれる精神症状に苦しむ。患者の最大20%は,薬物療法や電気けいれん療法など現在可能な治療法による効果が見られない。そのため脳深部に埋め込んだ電極で神経回路を刺激することで,重いうつ病を治療する研究が進んでいる。この脳深部刺激法はすでにパーキンソン病の治療に用いられており,うつ病患者を対象とした試験が進行中だ。うつ病と関係のある特定の脳回路が明らかになっており,そうした知見が電極をどこに設置すればよいかの参考になる。