14年という、 | 楓の音

楓の音

ふうとはーちゃん、二人の足跡







歳月は、
あまりにも長く、
あまりにも短い。



平等にその重みがのしかかってきます。


もう14年。
まだ14年。


時間の流れはどうする事も出来ないし、
私はもうあの時の年齢の倍の時間を生きています。



あの日、
永遠に続くかと思われた大きな揺れが止まって、
目にした光景は、
昨日までの生活を一変させるものでした。

足の踏み場もなく、
散乱された家具や家電に食器。

歪んで子供には開閉出来なくなった扉。



やっとの思いで外に出たら、
目前に拡がるのは火の粉が舞う空。
初めて見る火の手で焼ける市場。


決して忘れる事のない、
阪神淡路大震災の記憶。




目に見える部分の復興。
目に見えぬ部分の復興。


これからもどんどん時間は流れて、
どんどん震災を知らない世代も増えて、
それでも私たちは進みます。


真の復興なんてどこにあるのか分からないけれど、
それでも私たちは歩き続けます。



あの日の犠牲者の方達のご冥福を祈って。

黙祷。