食卓から、

            親子の毎日をあたたかく。


 

料理のこと。

子育てのこと。

そして、暮らしのこと。


綴ります。



今年の伝統文化親子教室


 




前回のブログで、

「なんで?」より、「どう思う?」

そんなことを書きました。

 

子どもの答えを急ぐのではなく、
その子の気持ちを聴くこと。
私は、それが子どもの心を
育てていくのだと思っています飛び出すハート




 

そんなことを書きながら、
ふと20歳くらいの頃のことを思い出しました。

 

両親の昔からの知り合いのお子さんを、
預かった日のことです。


 

子育てに悩んでいたご両親から、

「少し話を聞いてもらえないかな。」

そう声をかけられ、その子とお父様と
赤坂で待ち合わせをしました。

私は逆に「遊びなさい」という
自由な家庭に育ち、
「信じているよ」と言われる両親の愛の中で
思春期を過ごしました。
一通り経験した上で、
料理という道を歩み出しました。


だからそれを近くから見ていて、
頼ってくれたのだと思います。

その子は小さな頃は
我が家にご両親と遊びにきたこともありましたが、
久しぶりの再会。

 

お父様と別れて車に乗って、
あてもなくドライブ。




 

最初はほとんど話をしませんでした。
 

私は無理に話しかけることもせず、
たわいもない話をしながら
ただ同じ時間を過ごしていました。

夜も遅くなり自宅の前に車を停めると
帰りたくなさそう・・。
 

すると、しばらくして、その子がぽつり、
ぽつりと話し始めたのです。
 

学校のこと。

お父さんのこと。

お母さんのこと。

心の中にしまっていた気持ちを、少しずつ。
涙と一緒に吐き出してくれました。

 

私は、運転席に座り、
ただ話を聴いていました。
 

時々、自分の話をしながら・・・。
 

「お父さんも、お母さんも、
  一生懸命なんだろうね。」

そんな話もしました。
 

それが正しかったのかは、今でもわかりません。

 

でも後日、ご両親から、

「あの日を境に、娘が変わったんです。」

そう聞きました。

 

当時20歳だった私は、

「そうなんだ。よかった❤️」

そのくらいにしか思っていませんでした。

 

でも最近、その日のことを
何度も思い出しています。



 

今の仕事を始めてから、
本当にたくさんの親子と出会ってきました。

 

子どもたちだけではありません。
 

お父さん、お母さん。

そして、そのまた親世代の方とも。
 

たくさんの方と出会う中で、
ずっと心に残っていたことがあります。

 

 

 いつからだろう。

 

自分の気持ちより、
周りを優先するようになったのは。

 

 

 いつからだろう。

 

「大丈夫」が、
口ぐせになってしまったのは。

 

 

 いつからだろう。

 

「自分はどうしたい?」
と聞かれても、
答えられなくなってしまったのは。


 

最近になって、
その理由が少しだけ
見えたような気がしています。


 

私たちは、
子どもの頃から、
たくさんのことを家庭の中で学びます。

 

言葉だけではなく、

  • 人との関わり方。
  • 気持ちの伝え方。
  • 我慢の仕方。
  • そして、愛情の伝え方も。

     

だから子育ては、
子どもだけの話ではないのかもしれません。

 

親もまた、
親の背中を見て育ってきたのですから。

 

 


 

大人もまた、

「私は本当はどうしたかったんだろう。」
 

「私はどんな言葉を
  かけてもらいたかったんだろう。」




 

そんなふうに、

自分自身を振り返る時間も、

子育てには大切なのかもしれない。



 

最近、そんなことを思うようになりました。

 

私は誰かを救えるとは思っていません。

誰かの人生を変えることもできません。

 

でも、一つだけ願うことがあります。

子どもが安心して、

「今日ね。」

と話せる家庭が増えてほしい飛び出すハート

 

大人もまた、

「本当はね。」

と話せる毎日であってほしい飛び出すハート

そして、食卓が、

お腹を満たすだけの場所ではなく、

心も満たせる場所であってほしい飛び出すハート

 

そんな毎日が、

きっと次の世代に
つながっていくのだと思うのです。

 

20歳の頃のあの夜。

当時の私には、

一つの出来事でしかありませんでした。

 

でも今になって思います。
 

あの夜のドライブも。

食育と出会ったことも。

たくさんの親子との出会いも。

 

全部、今の私につながっていました。
 

まだまだ、

レシピだけでは伝えきれないことがあるようです。

 

これからも、

そんなことを少しずつ綴っていけたらと思っています。

読んでくださって、ありがとうございました。

 






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