令和の時代にもなると、Kindle等、便利な読書ツールも増え、電車で‘実物‘の本を読んでいる人がかなり少ないのですが、やはり私は紙の本が好きで。辞書も電子より紙派かな。昭和生まれの人間なもので(-。-; で、最近よんだのが、藤岡陽子さんの「金の角持つ子どもたち」(集英社文庫)。週末に行った本屋さんで、平積みで売られているのを見つけ、なぜかピンときて、買いました。
小学生の男の子が主人公の、主に中学受験をめぐる話なのですが、親の視点とか、塾の先生の視点とか、さまざまな視点で書かれてあります。
私自身は中学受験とは無縁、さらに塾とも無縁の山奥で育ったので、基本、中学受験が加熱している大都市圏にはやや疑問を持っています。
いま、都内で暮らしているので、夏休みも朝から塾通いする小学生を見かけたりもしますが、「すげーな〜」とも思うし、「かわいそう」とも思うし、色々な感情を持っています。自分には経験のないことなので、良いか悪いかも簡単には自分の意見が出せないのですが、一つ思うことは、本来は勉強は新しい知識を得られてワクワクする楽しいことであるはずなのに、日本の子ども達の勉強が「受験のための勉強」になっていることは残念だなーと。もちろん、本人が受験したいなら良いと思いますが、親が誘導して受験する方向に導くのはちょっとな…と思います。
我が子も、新年度になれば娘は四年生になり、中学受験をするのであればそろそろ考え始めなければならない時期ですが、我が家の場合はお金の問題もあるわ(-。-; 子ども二人共、中学から私立行きたい!とか言われても(ま、実際は言ってこないと思うが…)、経済的にキツイ…。こんな風に家庭の経済事情が学力格差を招くことも問題視されていますね。
という、いろいろな面で考えさせられる大都市圏の中学受験という独特の文化ですが、今回読んだ本は、そういった問題点を踏まえつつ、感動の物語りになっています。これも、通勤電車で涙堪えながら読みました。思いもよらず買った本でしたが、読んで良かったなーと。
ちなみに、ジャカルタにいるときに、イスラムの寄宿舎で学ぶ女の子達に日本語を教えるボランティアに行ったことがあったのですが、日本の学校のように机や椅子はなく、地べたに座って学んでいるのです。でも、皆んな学ぶ意欲に溢れていた。すごく日本語が上手い子もいたし。勉強とは、そういうキラキラした眼差しで学ぶもの。日本の子どもたちにも、そういうものであって欲しい。
今回は、ちょっと、真面目に書いてみました(-。-;

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