何年か前に一度読んだことかあったのですが、角田光代さんの小説「八日目の蝉」が読みたくなって図書館で借りてきました(あくまでも借りる…というケチケチさ(-。-;)


映画やドラマ化もされ、有名な小説なので、ご存知の方は多いと思いますが、不倫相手の家庭に産まれた赤ちゃんを誘拐し、本当の母親のように数年育てる…という本当にあったらビックリ仰天な話(現実にあったとしても数日、いや数時間で逮捕されてしまうだろう…)。

主人公の犯人は生後間もない赤ちゃんを誘拐するので、誘拐された子どもは犯人を本当の母親と思って育つのですが、4〜5年経って、とうとう逮捕の日が来る…。その逮捕の瞬間、育てた子どもと引き離される瞬間に犯人の女が叫んだ言葉…

「その子は…まだ朝ごはんを食べていない!」

この台詞、映画で観ても、ドラマで観ても、涙が止まらない( ;  ; ) そう、母とは、子どもがごはん食べたか…とか、最終的にはそういう生きるための最低限のところをいつも心配している生き物。普段はそれより欲が出て、勉強のことをガミガミ言ってしまったりするけれど、究極は、我が子が元気であればそれで十分。子育ての原点にハッと気付かされる台詞です。(この小説の主張はそれがメインではないかも知れないけれど。)

小説だけでなく、Amazonプライムビデオを利用して、映画とドラマも観てしまいました。映画は永作博美主演、ドラマは檀れい主演で、それぞれの良さがあります。


↓こちらの写真は近所のスーパーで見つけたドラゴンフルーツ。ジャカルタにいる頃、このビタミン豊富なフルーツによく頼っていたなーと懐かしく、ついついパシャリと撮りました。こちらはベトナム産でしたが、やはり価格はジャカルタの倍以上。現地価格を知ってしまうと、買うには及ばず…。